夏頃から、チームメイトが私の動き方やプレースタイルを理解してくれるようになり、私もチームメイトのプレーが分かってきました。その相互理解が深まったことで、ようやく自分のプレーを形にできるようになり、パフォーマンスに繋がっていると感じています。

 Jリーグには守備ブロックを固めてくる相手も多いですが、そういう相手を崩すために心がけているのは、とにかく動き続けて「相手にとって嫌な存在」であり続けること。これは以前にも話したことがありますが、常に意識しています。

 たとえ裏への走り出しにボールが出てこなくても、冷静さを保ち、その動きによって味方のためのスペースを作る。そういうマインドセットでプレーしています。

 相手選手の分析については、実はスウェーデンにいる兄がとても詳しいんです。彼が相手チームの試合を分析してくれて、「この選手はこう動く」といった情報を共有してくれます。柏レイソル、鹿島アントラーズ、京都サンガF.C.など、対戦相手に応じて、自分がどうプレーすべきか話し合っています。

 兄はキャリアを通じての良き相談相手で、彼の助言がなければ、今の僕はなかったかもしれない。それくらい大きな存在です。時には厳しい意見も言ってくれますが、公平な立場で僕をサポートしてくれています。
 
 ヒュメットは、ゴール前での駆け引きに独自の美学を持つ。裏への抜け出しと、味方との巧みなコンビネーションを自在に使い分ける姿勢が、プレーを際立たせている。言葉の壁も感じることなく、ボールを通して意思を伝える彼にとって、サッカーは共通の「言語」だという。

 母国スウェーデンの英雄イブラヒモビッチを参考とする29歳は、技巧と創造性を備えた“現代型ストライカー”への進化を目ざしている。

――◆――◆――
 
 ゴール前では、常に良いタイミングで裏へ抜け出すことを心がけています。もしスペースがなければ、少し下がってボールを受け、コンビネーションプレーに切り替える。仲間との巧みなコンビネーションから生まれたゴールは、やはり格別で、サッカーの楽しさを感じられる瞬間です。

 試合中の日本人選手とのコミュニケーションですが、特に大きな問題は感じていません。もちろん、とっさの場面で言葉が通じないこともありますが、僕にとってサッカーというスポーツ自体がひとつの「言語」だと思っています。ボールを通じてコミュニケーションは取れますし、練習を通じてお互いの感覚は研ぎ澄まされてきていると感じます。ですから、ストレスは感じていません。