分散型プロトコル「Nostr」上に構築した動画共有サイト「Flare」が登場しました。FlareはYouTubeのように動画を投稿したり再生したりでき、運営による収益化の停止やアカウントの凍結がないことが売りとなっています。しかし、中央集権型ではなく分権型による動画サイトでのモデレーションをどうするべきかが議論されています。

Flare

https://www.flare.pub/



Today I'm launching Flare, a video sharing site built on Nostr! ???? Like YouTube, ...

https://njump.me/nevent1qqs9tsvza8x5t93jtyh3ktmwsdkxpwarcwstadlr0fc0rcxfvn5umzqzyqthz7k56g8z5sjumg9zr9tzfg9y5u7y76t47943tyluslayduk4sr3946l



「Nostr」は分散型ネットワークプロトコルです。分散型ネットワークプロトコルには、MastodonやThread、Misskeyなどで使われている「ActivityPub」が有名ですが、ActivityPubはインスタンス単位で管理が行われる連合型分散プロトコルであるのに対し、Nostrはリレーサーバーとクライアントがやり取りするというかなりシンプルなリレー型分散プロトコルとなっています。

Twitterに代わるSNSプロトコルとして注目を集める「Nostr」とは一体どういう仕組みなのか? - GIGAZINE



開発者のザック・マイヤー氏は「Flareでは、YouTubeと同様にお気に入りのクリエイターが公開した動画を表示したり、コメントしたり、いいね!をしたりすることができます。ただし、YouTubeと異なり、運営方針に同意できないからといって警告を発したり、シャドウバンを設定したり、収益化を停止したりすることはありません」と述べています。

FlareはNostr上に構築されているため、どこからでも自由にコンテンツにアクセスでき、任意のNostrクライアントから動画を視聴することができるとのこと。

Flareにはウェブブラウザでも問題なくアクセスできます。



Flareの動画再生ページはこんな感じで、基本的にはYouTubeを踏襲したUIとなっています。



ただし、Flareには記事作成時点で使用規約などをまとめたページが存在せず、著作権を侵害するようなムービーや有害なコンテンツについてはどうなるのかについては明らかにされていませんでした。

ソーシャル系ニュースサイトのHacker Newsでは、「デジタルミレニアム著作権法(DMCA)による削除請求にはどのように対処するのでしょうか?また、大手メディア企業が訴訟を起こしたらどうすればいいのでしょうか?」という権利関係に関する懸念が投稿されており、特にリレー型分散プロトコルで動画サイトを構築する上で、違法なコンテンツが投稿された場合の責任は誰に科せられるのかという点は慎重に議論されるべきだという意見がみられました。

また、「サイトのデザインは非常に美しく、その点はよくできています。しかし、ページを読み込んだ後にビットコインに関するコンテンツが表示されたことは少しがっかりしました」「私はソーシャルネットワークへの新しいアプローチ、特に分散型アプローチが好きですが、Nostrに参加してしばらくしてから、仮想通貨の話にうんざりしてしまいました」と、Nostrに仮想通貨関連の広告が増えていて怪しげな雰囲気を振りまいていることに異を唱える意見も投稿されていました。実際に記事作成時点で、Flareのトップにはビットコインの寄付によるサポートを促すメッセージが表示されていました。



仮想通貨関連の話題を忌避する意見に対してマイヤー氏は「私は仮想通貨に参加する人が『詐欺師』として切り捨てられるのが本当に嫌いです。これは、エリザベス・ウォーレン議員がビットコインを使う人すべてを犯罪者や麻薬の売人だと呼んでいるのと同じことです」と反論しています。