【上海IPO】高性能パワーデバイスの蘇州東微半導体が24日より公募開始、1684万株発行予定
同社は2008年設立。高性能なパワーデバイスの研究開発を主業務とする半導体企業で、工業や自動車関連の中型、大型パワーデバイス向けMOSFET(金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ)製品に特化している。中国では特許取得から大量生産までの経験を持つ数少ないパワーデバイス設計企業の一つで、製品は新エネルギー車の充電設備、5G通信基地局の通信電源、データセンターサーバー電源、工業用照明電源、コンピューター電源、アダプター、テレビの電源ボード、携帯電話急速充電器など、工業、コンシューマーエレクトロニクスの広い分野で利用されている。
世界のパワーデバイス向け半導体市場規模は2020年に新型コロナの影響で縮小したものの、2021年には再び拡大に転じ、2024年までは年平均4〜5%の成長が見込まれている。また、世界最大の消費国である中国の市場規模も同様に拡大し、2024年には206億米ドルに達する見込みだ。MOSFETをはじめ、この分野では海外製品の比率が依然として高く、国が重要部品の国産品への置き換えを奨励する中国国内企業にとっては大きな商機が見込める状況で、同社も高性能品を中心とする幅広い製品ラインナップと高い技術力でシェア拡大を目指す。
一方で、会社が若く世界的なブランドに比べて知名度が低い、資金調達力が低い、規模拡大に見合うハイレベル人材の不足、経営規模が小さく業界における価格決定力が弱いといったネックを抱えている。また、材料となるシリコンウエハの供給不足や、売上をほぼすべてMOSFETに依存しているというリスクもある。
2020年12月期の売上高は3億878万元(前期比57.5%増)、純利益は2768万元(同203.9%増)2021年1〜9月期の売上高は5億5919万元(前年同期比183.11%増)、純利益は9276万元(同504.34%増)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
