中国メディアは、中国と違って「日本は落とし物が戻ってくる国だ」と強調し、日本人が拾ったものを「ネコババ」しない理由を考察する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本では「落としたものを拾ったら交番に届ける」という人が多いだろう。警視庁によると、2020年に届けられた落とし物は281万件もあったという。中国メディアの騰訊は17日、中国と違って「日本は落とし物が戻ってくる国だ」と強調し、日本人が拾ったものを「ネコババ」しない理由を考察する記事を掲載した。

 記事は、日本人が落とし物を交番に届ける理由は4つあると紹介している。その1つは、「教育の賜物と、交番がたくさんあること」だ。落とし物を拾った時すぐ交番に届けることができ、子どもにも落とし物を拾ったらどんな小さなものでも交番に届けるように教えていることが大きな要因だと指摘した。

 続けて、2つ目の理由として「人の目を気にする国民性」で、日本人は常に「他人からどう見られているか、人の目を気にしている」とし、それが「ネコババ」という行動を抑制していると強調。だが、こうした「人の目」は良い結果を生むことも多いとし、日本では災害のような非常時にもパニックになったり、火事場泥棒をする人は少ないと論じた。

 3つ目は「集団主義」で、集団を大切にする日本人は、子どものころから利他性という美徳を身に付けると称賛した。そのため、「落とし物を警察に届ける一番の動機は、見返りではなく持ち主が困っていたらどうしようと思うことだ」と伝えている。

 最後に、「法律が整備されている」おかげでもあると紹介した。日本人は道徳観念が高いものの、やはり法律で「遺失物法」がはっきり定められていて、見返りを期待する気持ちもあるのではないかと推測している。

 中国など海外では、落とし物をしたら諦めるしかないものだ。そのためか、記事の中国人筆者は「日本は成熟した現代的な社会だ」と称賛している。どんな理由であれ、落としたものが高い確率で返ってくるというのは、日本の良さの1つと言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)