ポルティモネンセは柏で声価を高めた日本代表GK中村航輔との交渉を水面下で進めているようだ。 (C) SOCCER DIGEST

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 Jリーグ屈指の実力派GKがついに海を渡りそうだ。

 現地時間12月31日、ポルトガル紙『O Jogo』は、柏レイソルに所属する日本代表GK中村航輔が、ポルティモネンセへの加入で合意に至ったと報じた。

 2013年に柏のトップチームに昇格した中村は、2015年に出場機会を求めて期限付き移籍をしたアビスパ福岡でJ1昇格に貢献する殊勝なパフォーマンスを披露して台頭。レンタルバックを果たした2016年からは、正守護神に抜擢され、シーズンを通して安定感のあるプレーを続け、同年のJリーグ優秀選手賞を受賞するなど声価を高めた。

 2017年に代表デビューを飾るなど、Jリーグ屈指の実力を兼ね備える25歳だが、2020シーズンは、ヴィッセル神戸で正GKを務めた新加入のキム・スンギュとのポジション争いを強いられたうえ、9月に行なわれた清水エスパルス戦(J1第14節)で負傷するなど、リーグ戦の出場は10試合にとどまっていた。
 
 ポルティモネンセは、今冬に日本代表GKの権田修一を清水エスパルスに放出しており、新たなGK獲得を画策。その数ある候補の中で、クラブの大株主であるテオドロ・フォンセカ氏の強いコネクションを持つことからJリーグで活躍していた中村との契約に至ったようだ。『O Jogo』は、2023年6月までの契約を締結したとも報じている。

 さらに同記事は、権田を放出したうえで、同じ日本人の中村を獲得することに「チームで唯一無二のポジションを埋めるために日本人の不思議な入れ替えを行なっている」とポルティモネンセの補強に疑問を呈したうえで、「ナカムラとの話し合いは確実に進んでいる」とも伝えた。

 一部メディアで盛んに報じられている通り、先月30日にボタフォゴ退団を明言した本田圭佑との契約も目前とされているポルティモネンセ。中村の補強も含めて1月の移籍市場での動向から目が離せない。

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構成●サッカーダイジェストWeb編集部