少子化が進む現代において、子どもを抱える家庭からは「生活が苦しい」という声も聞こえてきそうだ。キャリコネニュース読者からは

「子どもがいるため、自分が病院にかかるのを我慢してしまいます。単身者ならば不自由なく暮らせるかもしれませんが……」(神奈川県/30代男性/IT・通信系/世帯年収450万円)

といった声も寄せられている。今回は、世帯年収400〜600万円台の人々の投稿を紹介する。(文:鹿賀大資)

「毎月ギリギリか貯金を崩して生活しています」


不動産・建設系の企業に勤務する都内の30代男性は、専業主婦の妻と3人の子どもと暮らしている。子どもが6歳以下と小さいために「今はまだ何とかなっている」としながらも「生活はカツカツです」と不安を漏らし、「10年後は教育費用で大変になりそう」と感じているそうだ。また、

「年収600万円くらいですが、これが本当に平均年収なのかな?と疑問に思ってしまいます」

とも話していた。

流通・小売系勤務の愛知県の30代男性も、一馬力で妻と幼稚園に通う5歳の子どもを養う。ここ10年ほどは昇給がなく「毎月ギリギリか貯金を崩して生活しています」と話す。

「他の園児がやっているような、週1程度の習い事もさせてあげることができません。妻も今月に入り内職を始めました」

今後は2馬力になるが「とても今の状況で2人目以降を作ろうという気にはなれません」と綴っている。

「我慢ばかりの日々で、何のために生きているのか時々分からなくなります」

群馬県の40代女性は流通・小売系の会社でパート・アルバイトをしており、夫婦共働きだ。子どもは中学生と高校生の2人だが、「学費にお金がかかり、毎月の貯蓄はわずかです」と話す。さらに、

「給料日前は100円を使うのも惜しむくらい、カツカツの生活です。自分の洋服も1年に一度、買えればいい方です。我慢ばかりの日々で、何のために生きているのか時々分からなくなります」

と窮状を明かしている。

佐賀県の40代女性は、シングルマザーの正社員。「頑張って働いているのに、子どもたちには負担をかけてしまっている」という。理由については

「所得制限で、児童扶養手当や医療費軽減などが受けられない。昇給しても住民税などが増えるので、手取りは変わらない」

と語る。こうした状況から「このままだと子どもの大学進学も全額負担」と述べ、「いっそのこと手当が受けられるくらいの仕事を探した方がいいのでは」と考えているそうだ。

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