水やシートクリーナーは遠慮なくシート全体に多めにつける

 クルマのシートというのはよく考えたら汚いもので、乗車中は背中に汗をかきやすいのに、染み込んでもそのままだったりする。さらに飲み物をこぼしてシミになってしまうなんていうこともある。

 まず基本となるシートのクリーニング方法だが、水を多めにして汚れを浮き立たせるというのがポイント。汚れは染み込んでしまうので、表面を撫でているだけではダメ。水、もしくはシートクリーナーをシート全体に多めに付けて、あえて染み込ませた上で、乾拭きを何度も繰り返して取り除く。汚れは最初の水やシートクリーナーに含まれて出てくるという理屈だ。

 乾拭きの際、ゴシゴシとやるのは毛羽立ってしまうので御法度で、押しつけたり、叩いたりして、丁寧にやることが大切になる。

トントンと叩くように乾拭きするのがポイント!

 シミもこのワザを使う。衣服の染み抜きと同じだが、シミに対して集中的に水などを付けて、しっかりと浸す。その上で、指先に巻いた乾いたタオルでトントンと叩いてやる。含んだ水をたたき出すイメージだ。ポイントはトントンと叩くことで、染み込んだ水分が表面に浮き出てくるわけだ。ちなみにただこするだけではさらに奥に入っていくだけなので逆効果。

 シート全体のクリーニングも染み抜きも同じだが、作業後はクルマの向きを変えて日光を当てたりして、しっかりと乾かすこと。生乾きだと雑菌が繁殖してしまうこともある。最近では、シートのコーティングというのも出ているので、仕上げに使ってみるのもいいだろう。