アリーナ・ザギトワ、カロリーナ・コストナー【写真:Getty Images】

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SP首位発進のコストナーと2位ザギトワの差はわずか0.76点差、逃げ切るにはノーミスが絶対条件

 フィギュアスケートの世界選手権(ミラノ)の女子シングルショートプログラム(SP)では、地元の31歳カロリーナ・コストナー(イタリア)がパーソナルベストを更新する80.27点で首位に立った。そして平昌五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワ(ロシア)が79.51点で2位。日本の宮原知子(関大)が74.36点で3位で続いている。23日のフリーで、コストナーが逃げ切るのか、それとも大本命のザギトワが逆転するのか。そして宮原もさらに上位に食い込むかも注目が集まっている。

 イタリアのスポーツメディア「OAスポルト」は「類いなる才能を持つザギトワにコストナーが勝つ夢は見れるのか」と見出しをつけて、フリーを展望している。

 SPではコストナーがノーミスの完璧な演技で、パーソナルベストを更新し、さらに史上3人目となるSPでの80点越えを果たした。一方で大本命のザギトワは3回転ルッツ-3回転ループのコンビネーションでややバランスを崩し、79.51点にとどまった。

カロリーナ・コストナーが素晴らしいショートプログラムを披露し、アリーナ・ザギトワとサトコ・ミヤハラを前に首位にたった。試合前には想像できなかった期待以上のショーが開かれたのであった」

 記事ではこう紹介し、コストナーの演技を称えている。だがコストナーとザギトワの点差はわずかに0.76点差。わずかなミス、加点でひっくり返る差だ。

平昌五輪ではザギトワとコストナーの技術点には10点以上差が…「テクニカルでは大きな差が」

「コストナーが少しでも金メダルに近付くには、フリーでもショートプログラムで見せたような全くミスのない演技が求められる。例え成功しても、ほんのわずかな差で2位につけたアリーナ・ザギトワがいる」

 ザギトワは平昌五輪でのフリーの基礎技術点が66.01点で、コストナーの56.04点を10点以上も上回っていたことを紹介。そのうえで誰にもミスは起こりえるとしている。

「ザギトワは並外れた力を持つ選手だが、(SPの)演技中は少し疲れが見え、スケーティングも普段に比べると流れていなかった。しかしコーチのエテリ氏がフリーまでには必ず修正させてくるだろう。まだ15歳のザギトワにはシニア1年目にして欧州選手権・オリンピック・世界選手権の3冠へのタイトルがかかっている」

 天才ザギトワの底力、そして名伯楽エテリ・トゥトベリーゼ氏の手腕によりフリーでは間違いなくパフォーマンスを上げてくるだろうと指摘。さらに「テクニカルの面では、2人には大きく差がある」と続け、自国のフィギュアレジェンドにとって若き五輪女王の壁は高いとしている。

完璧な演技をしてもなお高いザギトワの牙城、それでも世界のファンが「祝う準備ができている」

「カロリーナは自分と観客のために滑らなければならないだろう。しかし力むことはない。要素を確実にこなしてクリーンにし、プログラムの演技構成点を出来るだけ上げるようにする。ショートのようにだ」

 その上でもなお、同メディアはコストナーが表彰台の頂点に上がるのは難しいのではないかと指摘している。

「しかしイタリアの女王のためにわずかな希望は残されている。世界中のファンが、カロリーナの素晴らしいキャリアを称え、祝う準備が出来ている。フィギュアスケートは他のスポーツと何ら変わらない、何もかも起こりえるのだ」

 こう締めくくっている。長きに渡り第一線で活躍し続け、日本にもファンの多いコストナー。SPのような完璧な演技をやり遂げれば、自国のみならず、世界のフィギュアファンからの祝福は間違いないだろう。そしてその結果、表彰台のどこに上がるのか、世界中が注目している。(THE ANSWER編集部)