株価下落の影で、銅が下落し金が買われる
1月16日放送、「報道特集」(TBS)では、株安の影響。神奈川県茅ヶ崎市のスクラップ資源の山を取材。電線などのスクラップ資源は主に中国などに輸出され、現地では作業員が電線から銅を取り出し。電化製品の部品などに再生される。しかし2015年の銅の値段は5月をピークに下がっている。半年から1年で2〜3割下がった。さらに原油の値下がり幅が銅の価格下落に拍車をかけているようだ。また金属スクラップの需要に関して、中国では10年前に比べて4割ほど下落している。
年明けから金が売れ始めており、13日の金の小売価格は1gあたり4,497円だった。都内の金買取店を訪れた女性は450万円分を購入し、現物資産にシフトしたほうが良いとの考え方を示していた。さらに別の女性は金1kgとプラチナ300gの総額550万円分を購入した。理由は株安と円高だという。
金の価格はドルなどと連動しているケースもある。円高ドル安になれば世界経済の資産価値は減り、金に流れてくる。1985年プラザ合意により連続的にドルは下落して金価格は上昇を続けた。それ以降、ドルと金が連動すると説明されるようになった。短期的な相場では結構ドルと金が連動しており、円高になると金が買われる傾向にあるようだ。
また米国経済の動向もドルの価値に影響を与える。各種景気動向などで米国経済の好調を示す数値がでると金が売られドルが買われる、逆の数値ではドルが売られ金が買われるというのが教科書的な動きとしてある。アメリカの双子の赤字(経常収支と財政収支の赤字)が行き着く先はさらなるドル安で、この不安からドル資産から他資産への分散の流れを生んでいる。ドルとの逆相関性がある金が注目されている。米国への不安を表す911テロ以降は特に金価格が上昇しており、サブプライムや信用不安もドル安と金価格上昇に拍車がかかっている。
原油価格の上昇の裏返しがオイルマネーの増大だ。さまざまな投資先を探していたが、米国経済の先行き不安から金に一部がシフトしている。米国対イスラムの対立関係もこれに拍車をかけている。またBRICsの中でも好調なインドや中国は順調に外貨準備高を増やし、金に力を入れている。世界最大の外貨保有国となった中国の影響は大きいだろう。
