図1:指輪の値段は年々上昇

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先日、女優の北川景子(29)と歌手のDAIGO(37)が結婚報告会見をした。DAIGOが贈った婚約指輪は米高級宝飾ブランドのハリー・ウィンストン社製2カラットのダイヤモンド。価格は、軽く1000万円を超えると言われている。

さて、これほどゴージャスでなくても、多くのカップルが結婚するにあたり結婚指輪を買っている。「ゼクシイ結婚トレンド調査2014年首都圏」によると、対象既婚者のうち98%が結婚指輪を購入していた。

その品質はというと、プラチナが圧倒的に多く男女ともに75%以上。また、妻の指輪はダイヤつきが約73%で、購入金額は2人分で20万〜25万円未満が27%で最も高く、平均は23.9万円。平均額は近年、増加傾向にある(図1参照)。

購入の際、重視したポイントはデザインが約93%、価格が約46%、リングの素材が35%だった(複数回答)。結婚直後の29歳の女性(医療事務)はこう語る。

「永久的に、それも日常的につけるものだから、素材重視で私の分はダイヤ付きプラチナ素材を買いました。本当は他に気に入ったデザインがあったんですが、それはプラス3万円で予算も超えていたので彼に言い出せなかったんです」

また、1年前に結婚した34歳の男性(建設)は、

「お揃いのデザインにしようと決め、2人ともシンプルなデザインにしました。男の僕が凝ったデザインの指輪をするのも恥ずかしいので、合わせてもらった感じです」

と、パートナーに合わせて一生モノを決めたという。なんとも仲睦まじいではないか。

■女性の本音「なぜ、指輪をつけないといけないの?」

さて、数年後――。2人で話し合った末に購入したリングは、左手の薬指で輝き続けているか。ここでシチズンの「現代結婚指輪事情アンケート」を見て、驚いてしまった。

愛を形にした指輪。みんな「永久的に」「日常的に」使っているかと思いきや、さにあらず。

夫婦の中で「ほぼ四六時中つけている」人は男性が49.1%、女性は39.2%だった。半分に満たないのだ。お似合いカップルと祝福する声が大きい北川景子とDAIGOも案外そうなる可能性はなくはない。

さらに、指輪をつけなくなった時期は「(結婚)直後から」と「1年目」を合わせて男性が約60%、女性が約50%。20、30代が1年以内に「つけなくなった」率は実に70%だ。迷いに迷って選んだ指輪をつけずにいるのは一体どういうわけなのか?

つけなくなった理由は何か。回答で圧倒的に多かったのは男女ともに「面倒だから」。実際、仕事の都合などではなく、自らの意志でつけていないという女性に聞くと、多くの人から「面倒」の二文字が出てきた。

まず、結婚2年目のヒトミさん(35歳・IT企業営業)。

「つけていていいことが何一つないからです。手洗いのたびに着脱するのも面倒だし、肌に何かがついている違和感もイヤ。ピアスは顔周りやファションの印象が華やかになるけど、指輪にはそういうメリットもないし。そもそも、なぜ結婚しているからといって、指輪をつけないといけないんですか? そういう社会的なプレッシャーにも憤りを覚えます」

初めて指輪をつけた感動はどこへいったのか。

ヒトミさんが結婚指輪をつけるのは、夫との外出時、つけるよう求められたときと、結婚記念日くらいだという。

「夫は寝るときも欠かさずつける派で、私にもつけることを強要するんですよ。つけたいなら自分だけ勝手につければいいのに、つけたくない人にまで価値観を押しつけないでほしいですね」

指輪が夫婦の関係をぎくしゃくさせている模様だ。ちなみに、夫の指輪は使用感でくすみ始めてきたが、ヒトミさんの指輪はピカピカのままだという。

結婚3年目のリカさん(34歳・主婦)は「デザインが気に入らないから」と話す。聞けば、指輪を買うとき夫に遠慮して安価なものを選び、「ママ友が素敵な指輪をつけてるのを見て恥ずかしくなった」とか。

■「ほぼ四六時中」装着する男性が増えている

最後に、結婚8年目のミカさん(40歳・プログラマー)の理由。

「面倒だからです。手を洗った後にリングの隙間に水が入り、そのつどリングを外してから手を拭く必要がありますから。それに、指輪は単なるアクセサリーという感覚が強く、夫婦の絆とか社会的に何かをアピールするツールという意識はほとんどありません。逆に男で結婚指輪をしていると無性に『自意識過剰か?』と思いますね。昔の男は指輪なんかしていなかったと思うんですよね」

と、むしろ“つける派”の男性に違和感を覚えている。

先のシチズンの調査によると、確かに昔に比べて結婚指輪を「ほぼ四六時中」装着する男性が増えている(図3参照)。“四六時中つけている派”の男性、トシオさん(40歳・ショップ営業)は、ごくたまに指輪をつけ忘れていくと、一度自宅に取りに戻る。DAIGOもこのタイプかもしれない。

「つけてないとなんか気持ち悪いし、店のスタッフにも『何かあったんじゃないか』と要らぬ心配をされそうで……。妻からは『誰もあなたの手元なんて見てないから』と言われてますけどね(笑)」

ある未婚女性からは「好きで好きでしょうがない人と結婚したらお揃いの指輪をつけていたいけど、そうでもない人と結婚したら、つけないかな」(29歳・ソフトウェア営業)という身も蓋もない声が飛び出してきたが、つけていないからといって訝しがるのも無粋。

どうせつけなくなるなら最初からいいものを買う必要はない。しかし妥協して買えば買ったで「デザインが嫌で」ますます装着しなくなる。もういっそ、結婚指輪は捨て金だったと思っておいたほうが楽かもしれない。

※出典:
●「ゼクシイ結婚トレンド調査2014首都圏」……2014年の4月から6月にかけ、2013年4月〜2014年3月の間に挙式もしくは披露宴・披露パーティのいずれかを実施した男女を対象に調査。有効回答数は全国で5833人、首都圏で806人。 http://bridal-souken.net/data/trend2014/XY_MT14_report_06shutoken.pdf
●シチズンによる「現代結婚指輪事情」アンケート……2014年の10月、全国の既婚男女200人ずつ、計400人を対象に調査を実施。 http://www.citizen.co.jp/research/life/20141114/index.html

(フリーライター 桜田容子=文)