中国女子の“浮気願望”は? 現状不満からの打開が引き金に
中国女子の生活実態白書2012 第12回
中国で行ったインターネット調査で、夫あるいは恋人がいるとした中国女子に「浮気願望はありますか?」と聞いたところ、全体で6.2%が「ある、している、したことある」と回答、「あるが、したことない」が25.7%となった。「ないが、理解はできる」が最も多く50.8%、「ないし、理解できない」という浮気完全否定派は17.2%となった。
■[多機能グラフ]中国消費者に聞く、浮気願望はありますか?(2012/07)
「中国女子は歴史的にも貞操観念が強く、一人の男性に尽くすというのが美徳だったが、昨今の経済成長と社会的な変化によってそれもだいぶ崩れつつあるようだ。道徳や秩序というものが急激な生活水準の変化で揺らいでおり、価値観の多様化やそのめまぐるしい変化は男性の選択に対しても影響を与え、今後も“浮気願望”が中国女子の間でも高まる可能性がある」(サーチナ総合研究所・女性研究員)という。
2004年に行われた違う調査だが、浮気に対して、「理解できない」との回答が4割近くに達していたこともあった。単純には比較できないものの、今回、浮気完全否定派が中国女子の間だけでも(今回の調査でも男性のほうが浮気に対して積極的)17.2%にとどまっているというのは、やはり隔世の感がある。ちなみに、この間、2008年北京オリンピック、2010年上海万博がそれぞれ開催されており、現在進行中ながら、“激動の中国”を象徴しているといえる。
夫や彼氏とのデートの頻度やメールの頻度を見てみると、いわゆる「ラブラブ」度合いの高さが伺えるものの、この結果と見比べてみると、夫や彼氏と仲睦まじくしつつも、一方では浮気願望もあるという、中国女子のアバンチュール志向も垣間見える。
中国女子の属性ごとで見てみると、「ある、している、したことある」との回答は多くの中国女子にとって目立った差異はなく、やはり主流ではないとは言えるかもしれない。しかし、家庭月収の低い層では、この数値が膨れ上がっている傾向が読み取れ、「周りがどんどん豊かになっているのに、自分だけは……」という現状不満が、現状打開のために“浮気願望”が高まっている可能性はある。
一般的に、景気が停滞していれば諦めになるのと違い、経済成長時はもっとこうできる、なるべきだなどという意味での現状不満が起こりやすい。それは低収入層に限らず、様々な階層で起こりえることであり、現状打開のための“浮気願望”という仮説が正しければ、浮気願望に限らず、中国女子の間の志向に今後も引き続き大きな変化が出続けることが予想される。
調査は、中国消費者に対するインターネット調査で、2012年7月に行われ、有効回答数は男性1000人、女性1000人。中国女子の生活実態を明らかにするために行われたもので、男性の回答は比較参考するために収集した。サーチナ総合研究所(上海サーチナ)が企画、設計、実査を担当した。(編集担当:鈴木義純)
