韓国の自動車輸出50周年、メーカーは多重の圧力に直面―中国メディア
中国メディアの環球時報は15日、「『輸出50周年』を振り返る、韓国自動車企業は多重の圧力に直面」と題する記事を配信した。
記事によると、韓国自動車産業は今年、輸出開始から50年を迎える。起点は1976年6月だ。6台がエクアドルに輸出され、韓国車の「海外進出時代」が始まった。そこから輸出規模は拡大が続き、1999年に累計1000万台を突破。2025年通年の輸出額は過去最高の720億ドル(約11兆4000億円)に上り、今年4月時点の累計輸出台数は7654万8000台に達した。現在のペースが続けば27年は累計8000万台を突破する見通しだ。
ただ、輸出が記録を更新する一方で、業界が直面する多重の圧力は日増しに顕在化している。
記事は、「世界の主要な電気自動車(EV)市場で成長が鈍り、韓国企業が大きな期待を寄せていた将来の成長分野が打撃を受けた」という韓国メディア・京郷新聞の報道を紹介。また、「バッテリーなどEVの重要サプライチェーンの競争がいっそう激化し、特に中国企業が世界市場で影響力を拡大し続けている」という状況を伝えた。
一方、こうした変化を前に韓国企業は内燃機関車、中・低価格モデル中心の伝統的成長モデルからの脱却に向け、環境対応、ハイエンドモデルの研究開発やEVシフト戦略への転換を全力で進めているところという。
記事によると、韓国・毎日経済は韓国産業通商資源部のデータとして、25年の環境配慮型車の輸出が前年比11%増の258億ドル(約4兆900億円)だったことを伝えた。うちハイブリッド車は同30%増えて過去最高の148億ドル(約2兆3000億円)に達し、「EV需要の鈍化に対応する重要な突破口」になっている。
記事はこうした状況を伝えた上で、「しかし韓国では企業の転換だけで世界の競争構造に対応するのは困難との見方が出ている」と記した。そして、「韓国自動車産業は人工知能(AI)や自動運転などの技術が産業構造を急速に変える中、技術主権、サプライチェーンの安定や生産拠点を含む総合的な競争に直面している」と論じ、こうした背景の下で韓国の財界や自動車業界からは政府により強力な政策支援を求める声が次々に上がっていると説明した。
記事によると、韓国自動車業界のある関係者は「過去50年の成績は国内生産基盤のおかげ」とし、「今後50年は韓国が技術主権と生産競争力を維持できるかどうかで決まる」との見方を示したという。(翻訳・編集/野谷)
