小学生の息子が「子育てアカウント」に”苦言”。ママを驚かせた「思わぬ一言」とは
【スナック千代子へいらっしゃい #140 自称メインコンテンツ】
いまの時代、子育てに関する情報もネットから得ている人が多いと思いますが、約500人のママを対象にした調査(※)によると、「妊娠・出産・子育て」について重要視している情報源として一番多かったのが「SNS上の口コミ」(62.31%)。2位の「ネット記事」(48.71%)と3位の「友人・知人・家族の口コミ」(47.97%)よりも、SNS上の子育て世代の投稿を重要視している人が多いことがわかりました。
自分と同じ立場にある人のリアルな声だからこそ、より共感したり安心したりできるのかもしれません。
※コズレ子育てマーケティング研究所によるインターネット調査。調査対象:末子妊娠中〜1歳の子を持つコズレ会員。調査期間:2025年4月15日〜2025年4月21日。有効回答者数:544名。
Instagramで子育てに関する投稿をしている、2児の母でイラストレーターの横峰沙弥香さんも、ユーザーから共感のコメントをもらうことがよくあるそう。
そんな横峰さんは最近ふと、子育てアカウントの「やめどき」について考え、ゆくゆくはアカウントを長男(現在、小学6年生)に引き継ごうと思っていることを本人に話したのだそう。
すると、積極的に横峰さんのアカウントをチェックするようになった息子さんからあるとき、思わぬ“苦言”が。
横峰さんが子育ての切なさや面白さを、架空のスナック「スナック千代子」のピスタ千代子ママとしてつぶやく4コマ漫画連載「スナック千代子へいらっしゃい」(毎月第1・3日曜日に配信)。最終回となる今回、そのときのエピソードと共に、連載を振り返って改めて考えた、子育てという「ままならなさ」との向き合い方について綴ってもらいました。
愛している相手には死ぬまで振り回される?
SNSで子育て系の漫画を描いていて一番悩むのが「やめどき」です。私は自分のインスタグラムで子どもたちの漫画を描くのをやめるときは、アカウントを息子のまめ(愛称)に引き継ごうと思っています。
そのことをまめに伝えると、アカウントをこれまで以上に積極的にチェックするように。妹のゆめ(愛称)の登場が多いときに、「ちゃんと僕も目立たせてよね! 将来このアカウント引き継ぐんだから、横峰家のメインコンテンツは僕でしょ!」と言われたときはのけぞりました。
アカウトを息子に引き継ごうと思ったは、あなたが望めばいつでもアカウントを消していいし、なんなら将来好きに使ってもいいよという、子どもをネタにさせてもらった罪滅ぼしみたいなところもありますが、そのアカウントが彼にとっての「人生アルバム」になったらいいなと思ったのもあります。まあ、それも親の勝手なエゴですが。
そもそもこの連載が生まれたのは、まめの密室育児に疲れ果て、Instagramの子育てアカウントで不意にぼやいた一言がきっかけでした。
「こんなにも私を振り回すことができる男は後にも先にも彼だけだ」
スナックのママ「ピスタ千代子」が子育ての大変さや理不尽さ、そして幸せな瞬間を恋愛になぞらえてぼやくスタイルが始まりでしたが、子どもたちが成長するにつれて悩みや面白さも大きく変わり、それに合わせて変化しながらながらここまでやってきました。
子どもとの生活をあえて男女の恋模様になぞらえた理由はなんといいますか、身悶えするような「ままならなさ」が非常によく似ているように感じたからです。どう足掻いたって人の心だけは自分の思い通りにコントロールすることはできない。そんなことは若い頃の恋愛で嫌というほど思い知っていたはずなのに、いざ子どもを育てるとなると、それがすっぽりと頭から抜け落ちてしまい、ああしなきゃこうしなきゃ、どうしてうまくいかないんだろうと悩み始める。
自分の中から出てきたとはいえ、子どもだって私とは違う人間、他人です。それなのに思い通りにいかないからと悩んだり腹を立てたりしてしまう。人って本当に傲慢なものだなあと半ば呆れ、半ば面白く思ったのを覚えています。
千代子の言い回しで呼ばせてもらうと、私を振り回す男(息子)も、奔放さで惑わしてくる若い娘(娘)も、いまだに手を替え品を替え新たな悩みの種をばら撒いてきますが、その思い通りにいかないところこそが成長なのだし、私にできることと言えばそれに向き合い続けることだけ。あわよくば楽しめれば最高。
結局、愛している相手には死ぬまで振り回されるんだと思います。
最後に、長きにわたり、この連載にお付き合いくださった皆さま、本当にありがとうございました。またどこかでお目にかかれることがあれば幸いです。
