トヨタ売上高50兆円超、トランプ関税下でも米国8%増…HV好調・電動車が占める割合半分
トヨタ自動車が8日発表した2026年3月期連結決算(国際会計基準)は、売上高にあたる営業収益が前期比5・5%増の50兆6849億円となった。
北米を中心にハイブリッド車(HV)の販売が増えたことで、5期連続で過去最高を更新し、日本企業で初めて売上高が50兆円を超えた。一方、最終利益は2期連続の減益で、米国の追加関税の影響額は1兆3800億円に上った。
トヨタ車の世界販売台数は好調に推移し、「レクサス」ブランドを含むトヨタ単体の世界販売台数は前期比2%増の1047万台となった。有力市場の米国が8%増となってけん引したほか、競争環境が厳しい中国でも前期並みを維持した。主力のHVは計462万台を販売し、電気自動車(EV)などを含む電動車が全ての販売台数に占める割合は48%に上昇した。
営業利益は21・5%減の3兆7662億円だった。トヨタは関税によるコストの増加分を直接、販売価格に転嫁することを避けて自社で吸収しており、利益の押し下げにつながった。最終利益は19・2%減の3兆8480億円だった。
同日に発表した27年3月期の業績見通しは、営業収益が0・6%増の51兆円、営業利益が20・3%減の3兆円、最終利益が22%減の3兆円になるとした。米国の関税措置の影響は前期と同様に続く上で、中東情勢の悪化が営業利益段階で6700億円の減益要因になるとした。中東地域向けの輸出台数の低迷や輸送費、資材価格の高騰を織り込んでいる。
4月に就任した近健太社長は8日にオンライン形式で行った決算発表の記者会見で、「成長投資を続けることができるという意味では、アクセルを踏める状態だ」と述べ、堅調な業績をアピールした。事業環境が厳しい中での利益の確保については、「中長期的な対応はまだ十分に効果が出ていないものもある。一つ一つ無駄を見つけて構造を変えていく」と強調した。
