コンプレックスを乗り越える方法! 誰でも持つ劣等感はただ受け入れる【相手の心が9割わかる 大人のブラック心理学】

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コンプレックスの乗り越え方

自分を認める、受け入れる

 コンプレックスというと悪いものと捉えられがちですが、それ自体にいい、悪いはありません。「よい成果が出せるようにもっと頑張ろう」とか「あの人に負けないようにしっかりやろう」など、ポジティブな考えのもとになることもあります。問題は、自分の中のコンプレックスから、どんな行動や思考が生まれるか。嫉妬したり、ひがんだり、自虐的、自暴自棄になったりするケースが多いため、悪い感情のように思われているのでしょう。

 そうなってしまった時はどうしたらいいのか? まずは自分の感情を見つめてみます。よい、悪いの判断はせずに、あるがままを受け入れます。たとえ嫉妬やひがみであっても、そういう感情を持ってしまうのは仕方ない。それでいいのだと、あるがままの自分を労いたわることです。自分を丸ごと認められること、受け入れられることで、ヒトは冷静さや穏やかさを取り戻せます。

 その心理を利用してコンプレックスを軽減する手法として「セドナ・メソッド」などが提案されています。気になる感情にどっぷり浸ってから、「この気持ちを手放せるか?」「この気持ちを手放したいか?」を自問自答します。手放したい場合「いつ手放すか?」を自問して、できれば「今」と答えます。

 いったん受け入れてから自分の意志で手放しているので、すっきりと離れることができるはずです。もちろん一度で全部すっきりというわけにはいかないでしょう。いつでも何度でも、もやもやした時に同じことを繰り返せばいいのです。

 周りばかりがよく見える時などは、自分へのダメ出しは控えて、「このままで十分な、頑張っている自分」へのごほうびを用意するのもいいでしょう。

劣等コンプレックスと劣等感からの克服

例えば他人より背が低い、走るのが遅いといった事実は劣等性。これに対し主観的な感情を持つことを劣等感、さらに、劣等感を言い訳に「できない」とこじらせることを劣等コンプレックスと呼ぶ。

劣等感は誰でも持つものなので悪とはみなさず、むしろこれをバネに成長するためのエネルギー源とするべき。何に劣等感があるのか自己分析するとよい。

\大人のブラック心理テク/
周囲が気になる時こそ自分の気持ちに集中

【出典】『相手の心が9割わかる 大人のブラック心理学』監修:渋谷昌三

【監修者紹介】
渋谷昌三(しぶや・しょうぞう)
1946年、神奈川県生まれ。学習院大学文学部を経て東京都立大学大学院博士課程修了。心理学専攻。文学博士。現在は目白大学名誉教授。
主な著書・監修書に『ワルイ心理学』『閲覧注意の心理学』(ともに日本文芸社刊)、『10秒で相手の本音を見抜く本』(三笠書房)などがある。