© NASA

いよいよ来月初め。ワクワクしてきますね!

50年ぶりに月の周回を目指すNASAのアルテミスII計画。アメリカの有人宇宙飛行の歴史において大きな節目となることもあって、アメリカにとって思い出深いモノたちを一緒に月へ持っていくとNASAが発表しています。

アルテミスII、まずは有人で月を周回

その「モノ」たちは、スペース・ローンチ・システム、通称SLSロケットで打ち上げられるオリオン宇宙船で、宇宙飛行士たちと共に月へと向かう予定です。アルテミスIIは、SLSとオリオンにとって初の有人試験飛行であり、今後の月面着陸への重要な一歩となります。

NASA長官のジャレッド・アイザックマン氏は声明の中で、「このミッションは、航空業界黎明期の成果や人類の宇宙飛行における象徴的な瞬間、そして次に向かう未来を表すものを結び付けるものです。アメリカ建国250周年という節目に、オリオンは宇宙飛行士を月の周りへ運ぶと同時に、地球の先へと続く新たな章へ歴史をつないでいきます」と述べています。

有名な「布」や「国旗」が宇宙へ

今回旅立つモノの中で最も古いのは、1903年にライト兄弟が初めて動力によって飛行した「ライトフライヤー」から切り取られた、1平方インチ、約6.5平方センチメートルのモスリン布。

この布片はスミソニアン国立航空宇宙博物館からNASAに貸与されたものですが、実は宇宙へ行くのは今回が初めてではないんです。1985年のスペースシャトル・ディスカバリーのSTS-51Dミッションで、今回よりも小さい布片が宇宙へと持っていかれていました。

他にも、最初のシャトルミッションであるSTS-1、最後のSTS-135、さらにスペースXのクルードラゴン宇宙船によるNASA初の有人試験飛行に同乗した小さなアメリカ国旗も搭載される予定だそうです。また、1970年に中止となったアポロ18号で飛行する予定だった別の国旗も、長い時を経てアルテミスIIで宇宙へ向かうことになっています。

そして、1964年のレンジャー7号ミッションで撮影された写真のネガの複製も搭乗予定だそう。この探査機は、13回の失敗の後に初めて月面の接触に成功し、意図的に月へ衝突するまでに4,300枚以上の画像を地球へ送信しました。これらの画像は、アポロ宇宙飛行士が安全に着陸する地点を選ぶうえで大きな助けとなりました。

NASAのミッションに歴史的なモノを一緒に載せて行くのは、実は数十年に続いてきた慣習。2022年に無人で月を周回したアルテミスIでは、最初の月面着陸で採取された月の石を含む、アポロ計画ゆかりの品がオリオンに搭載されていました。

打ち上げへのカウントダウン

SLSロケットとオリオン宇宙船は、1月17日にフロリダ州のケネディ宇宙センターで発射台へ移動。現在、NASAは最終的な打ち上げ準備を進めていて、最初の打ち上げは早ければ2月6日からとなっています。

NASAはまだアルテミスIIのはっきりとした打ち上げ日を決めていませんが、2月上旬に実施する見込みだとしています。正確な日程は、2月2日に予定されている燃料充填試験の結果によって決まります。半世紀以上ぶりに宇宙飛行士を月へ送り出す準備が着々と進んでいますね。