チーム三菱ラリーアート、アジアクロスカントリーラリー2025で3年ぶりの総合優勝を果たす|三菱自動車が技術支援|
【画像】AXCR2025で3年ぶりの総合優勝を果たしたチーム三菱ラリーアート
AXCR2025にはピックアップトラック「トライトン」(T1仕様=改造クロスカントリー車両)で参戦。総走行距離2316.32kmのうち、競技区間1002.95kmを走破し、チャヤポン・ヨーター選手が16時間15分12秒で総合優勝を飾った。2022年以来3年ぶりの総合優勝である。
チーム三菱ラリーアートは3台体制で挑み、田口勝彦選手が総合5位、小出一登選手が総合22位といずれも完走。3台以上で完走し、上位2台の合計タイムの早い順で競われるチーム賞も獲得し、こちらは2年ぶり2度目となる。
AXCR2025は、タイのパタヤにある有名観光地、ウォーキングストリートでセレモにあるスタートを実施。翌日のレグ1から本格的なラリーがスタートし、パタヤから北東へ約360km移動したタイ東部のプラーチーンブリーで今大会最長の競技区間であるスペシャルステージ(以下、SS)を199.13kmで競った。
レグ2ではプラーチーンブリーから北へ約500km移動したカオヤイでSSが実施。ここは岩場区間あり、農園の中をハイスピードで駆け抜ける区間ありとバラエティに富んだセクションとなっていた。
レグ3はカオヤイ周辺でSSを実施。過酷なコースに加え、午後になるとスコールにより路面がマッドに変わり、多くの車両が苦戦した。
レグ4および6はタイとの緊張状態にあるカンボジア国境50km以内を走行するルートが組まれていたため、安全性を考慮しキャンセルされた。
レグ5では再びプラーチーンブリーへ戻り、近郊でSSを実施。SS1と同じルートを使用したものの、レグ1でさまざまな車両が走行したためにわだちが深くなっていて、かつ連日の雨により立木が倒れるなどコースコンディションが悪化するなかでの競技となり、上位の車両数階がスタックするなど、過酷極まるステージとなった。
レグ7はスタート地点であるパタヤへ移動して行われた。コース序盤の一部はSS1やSS5と同じルートを使い、大規模農園の中を走る狭いセクションや穴だらけの路面、川渡りのあるSSを走り切り、最終日となるレグ8では、パタヤのバリハイ桟橋でゴールを迎えた。
■チームエースが堅調な走りで過酷なラリーを制した
総合優勝を決めたチームのエースであるチャヤポン・ヨーター選手は、今大会では12番手からのスタートだったがレグ1から好タイムをたたき出し、初日は2位と好スタートを切った。ピーラポン・ソムバットウォン選手の正確なナビゲーションと、車両をいたわりながらもスピードを緩めないヨーター選手の堅実な走りで
レグ3には総合トップに躍り出た。
レグ5では深いぬかるみにスタックする場面もあったが、その後のレグ7ではSS2番手のタイムを記録するなど攻めの姿勢で首位を維持。2位との差は約7分という接戦を制して総合優勝を果たしたのだ。
■田口選手はマシントラブルに見舞われるも5番手スタート→5位フィニッシュ
田口勝彦選手は5番手という好位置でスタート。前半は上位をキープしていたが、レグ3の悪路でフロントサスペンションが損傷してしまい、総合10位まで後退。しかし、その後のレグ5では多くの車両がスタックするなかで、先行する18台を追い抜くトップタイムをマーク。総合6位に順位を回復。レグ7では、厳しいコースでアンダーガードやリヤサスペンションを破損するものの、果敢な走りで日本人ペア最上位となる総合5位に入賞した。
■小出選手は自車にトラブルを抱えるもサポートカーとしての役目を果たし総合22位に
社員ドライバーとして2年目の参戦となる小出一登選手は、初日に砂ぼこりで視界が悪い中、急停止した前走車に追突してデイリタイヤを喫してしまう。レグ5では後輪ブレーキが利かなくなるトラブルを抱えるも、レグ3とレグ8ではマシントラブルのチームメイトをサポートするなど、サポートカーとしての役割を果たしながら、前回よりも順位を二つ上げ、総合22位でAXCR2025を終えた。
[AXCR2025 四輪部門 総合成績]
1位:チャヤポン・ヨーター(三菱・トライトン)…16時間15分12秒
2位:マナ・ポーンシリチャード(トヨタ・ハイラックスレボ)…16時間23分03秒
3位:ベイリー・コール(フォード・ラプター)…17時間08分29秒
4位:ディッサポーン・マニーイン(いすゞ・D-MAX)…17時間09分32秒
5位:田口勝彦(三菱・トライトン)…17時間37分56秒
6位:ナッサポーン・アングリッタノン(トヨタ・ハイラックスレボ)…17時間46分52秒
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22位:小出一登(三菱・トライトン)…29時間34分31秒
〈文=ドライバーWeb編集部〉
