練習の成果を試合で発揮できない。課題解決へ、湘南の主将・鈴木章斗が思い描く道筋「僕らのアイデアや話し合いで補えれば」
現在、J1で17位に沈む湘南ベルマーレの山口智監督がチームの課題を口にした。
8月10日、湘南はJ1第25節で柏レイソルと敵地で対戦。44分に左サイドで自陣深くへの進入を許し、渡井理己のクロスから小屋松知哉に押し込まれて失点。90分には細谷真大を起点としたカウンターを中川敦瑛に仕留められ、0−2で敗れた。
指揮官が特に悔やんだのが、1失点目の場面での守備と、無得点に終わった攻撃だ。準備してきたものを出せなかったのは「自分の責任」としたうえで、それぞれの問題点をこう指摘する。
練習で準備したものを試合で出せない状況は、柏戦だけでなく、ここ数か月で続いている。7月23日に行なわれた延期分の21節・浦和レッズ戦(1−4)では「セットプレーの準備をしてきたのにもかかわらず」(山口監督)スローインを含めたセットプレーの流れから4失点を喫した。
また、6月29日の22節・横浜FM戦(1−1)では、最後の公式戦から2週間の準備期間があったなかで、「先週から取り組んできたところが足りず」(山口監督)特に警戒していたはずのカウンターから失点し、勝点を落とした。
トレーニングが充実していないわけではない。選手たちは口を揃えて「強度の高い練習はできている」と言う。そんななか、練習と試合での出来にギャップがあるのはなぜなのか。主将の鈴木章斗は次のように語る。
「結果が出ていないので、本当に練習でやってきているのかと言われるかもしれませんが、厳しい練習は積んできている。僕らも結果を受けて、練習で見直さなければいけない部分もあるのかなとも思いますが、現状、愚直にやり続けるしかないのかなと。
加えて、自分たちが準備してきたものが出せない時に、次のプランが足りていないのも問題かなと。ひとつ、明確な狙いを持ってやってきていますが、それがダメなら次の手を打たなければいけません。ひとつのものを徹底できるのは、このチームの良さでもありますが、最近はそれ一辺倒では上に行けないとも感じています」
プランAが行き詰った時のプランB、Cが足りないとすれば、監督・コーチが策を準備すべきなのか、それともピッチで戦う選手のアイデアが必要なのか。鈴木章の考えはこうだ。
「ピッチでやるのは僕らなので。監督の指示を信じて表現しますけど、相手がいることなので、準備だけで足りない部分はどうしても出てくると思う。そこを僕らのアイデアや話し合いで補えれば。現時点ではそれが足りていないと感じています。もっと工夫したいし、コミュニケーションも活性化したい」
まずは練習の成果を試合でも発揮できるよう、トレーニングから見つめ直す。そのうえで、試合中に不足を感じた部分を選手の工夫やコミュニケーションで対応できるようになれば、下位脱出も見えてくるのかもしれない。
簡単ではないだろう。それでもキャプテンの意気込みは力強かった。
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
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