千賀滉大、怪我を生んだミスの味方主砲を責めず 指揮官が明かした“エースの言葉”「彼には気にするなと言ってくれ」

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自力でベンチ裏に引き下がっていった千賀。(C)Getty Images

 紙一重のプレーで起きたアクシデントだった。

 現地時間6月12日、メッツの千賀滉大は本拠地でのナショナルズ戦に先発登板。5回2/3(77球)を投げ、被安打1、無失点、5奪三振と好投し、7勝目を挙げた。だがしかし、右腕は6回に右太もも裏を痛めて緊急降板。試合後に15日間の負傷者リスト入りが決まった。

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 咄嗟のワンプレーで生じた怪我だった。6回1死の場面でC.J.エイブラムスを一ゴロに打ち取った千賀は全力で一塁ベースカバーに。この際に一塁手のピート・アロンソのトスが少しだけ高く浮いてしまう。

 味方の送球にすかさず反応した千賀はジャンプしながらなんとかキャッチ。エイブラムスをアウトにはしたものの、右ハムストリング付近を抑えながらグラウンドに倒れ込んでしまう。最後は自力でロッカールームに下がった背番号34だったが、ふたたびマウンドに戻ることはなかった。

 すぐさまMRI検査を行って、経過観察をしていくというメッツ。ただ、筋肉系のトラブルだけに、中長期の離脱は避けられない状況となった。それだけに送球ミスを犯したアロンソは「うーん……、正直に言って、こういうことに関わってしまうのは本当に嫌なんだ。誰であれ、誰かが怪我をするのは見たくない」と吐露。そして「自分ができるベストな送球をしようとしたんだけど、本当に最悪の結果になってしまった」と打ちひしがれた様子で肩を落とした。

 ただ、千賀はアロンソのミスを責めるようなことはなかったという。むしろ32歳は、味方の胸中を慮っていた。試合後にメッツの地元放送局『SNY』などのインタビューに応じたカルロス・メンドーサ監督は、こう明かしている。

「センガはクラブハウスに戻ってから、通訳を通して我々にこういった。『ジャンプをする一歩前に違和感を覚えたんだ。だからピートには気にするなと言ってくれ』とね。ああいうことは本当によく起こり得ることなんだ。不運だが、仕方がない。怪我はどんな時も起こる。彼のことは気の毒に思うが、他の誰かが私たちを気の毒に思うことはない」

 地元メディアも千賀同様に「本当に最悪の気分だ」と気落ちするアロンソを追及はしなかった。『SNY』は「彼がどれほど落ち込んでいるか、あのプレーがどれだけ辛いものかはひしひしと伝わっている」と寄り添った。

 果たして、千賀はどれだけの離脱を余儀なくされるのか。無事の回復をファンは待っている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]