日韓戦の決勝には約4万人の観衆が詰めかけた。(C)Getty Images

写真拡大

 中国の杭州で開催されているアジア競技大会の男子サッカーは、10月7日に決勝が行なわれ、U−22日本代表がU−23韓国代表と対戦。2連覇中のライバルに1−2で敗れ、13年ぶりの戴冠を逃した。

 この一戦で、会場に詰め駆けた中国のファンに振る舞いに注目したのが、韓国メディア『SPOTV NEWS』だ。「国歌中にブーイングをしていた中国の観客たち。日本戦では『沈黙』」と題した記事を掲載。次のように報じている。

「今回の大会でファン・ソンホン監督が対戦したのは相手だけではない。中国の観客は『クウェート』『バーレーン』『ウズベキスタン』などと叫んだ。徹底的に韓国の対戦相手を応援した。中国との準々決勝では国歌中にブーイングが出た」

【動画】日韓戦で日本の大学生FWが開始2分に決めた電光石火の先制弾
 記事は「日本との決勝は韓国の選手が初めてブーイングを浴びない試合となった。これまで韓国に向かって注がれたブーイングは出てこなかった」と報道。「だからといって韓国を応援したわけでもない。韓国に向けた応援も日本に向けた応援もなかった。これまで中国の観衆にかき消された韓国の応援が、この日ははっきりと聞こえた」と伝えている。

 そして、「この日スタジアムを訪れた観衆は徹底した中立を維持したまま競技に集中する雰囲気だった」とし、「中国の観衆がこのように姿勢を変えたのは、中国と日本の国際情勢のためであると解釈される」と見解を示している。

 観客の沈黙が逆に注目を浴びる結果となった。 

構成●サッカーダイジェストWeb編集部