TOKYO, JAPAN - MARCH 08: Infielder Takashi Toritani #1 of Japan steals a base in the top half of the tenth inning during the World Baseball Classic Second Round Pool 1 game between Japan and Chinese Taipei at Tokyo Dome on March 8, 2013 in Tokyo, Japan.  (Photo by Koji Watanabe/Getty Images)

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 昨年、日本中に大きな感動を巻き起こしたサッカーW杯。日本代表は下馬評を覆す大躍進で、大金星を挙げてベスト16進出。惜しくも目標としていたベスト8まではあと一歩届かなかったが、様々なドラマを巻き起こし、戦いを終える形となった。

 サッカーだけでなく、これまで数々のスポーツにおいて、国際大会では数えきれないほどのドラマが巻き起こってきた。

【動画】鳥谷敬氏と川粼宗則氏が語る、WBC出場でレギュラー剥奪!?

 さらに今年は大会開幕まで2ヶ月を切ったWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が控える。

 今回は、共に日本代表として同大会に出場経験のある鳥谷敬氏と川粼宗則氏が、過去ドラマを巻き起こした、あのシーンについて振り返った。

 2人が振り返ったのが、2013年に行われた第3回大会、2次ラウンド台湾戦で1点ビハインドで迎えた9回2死一塁の場面。鳥谷氏が同点に繋がる二盗を決めたシーンだ。

 この場面を、「プロだからこそいけたシーン。勝つためには必要だったのですごくいいトライだった」と振り返る川粼氏。

 盗塁のサインは出ていなかったとされている中で、当事者である鳥谷氏は、このように振り返っている。

「行かなきゃ負けるというよりも、行ったら点が入ると思っていました。どんな形でもセカンドにいけば井端さんは絶対に打ってくれると思ったので。キャッチャーが弾くようなタイプでもないし、ピッチャーの球質的にもパスボールやワイルドピッチも考えにくい。それを考えた時に選択肢は盗塁しかないと思いました」

 様々な状況をふまえて盗塁という選択肢を選んだ鳥谷氏。

 その決め手となったのは、相手投手のある傾向だったという。

「事前のミーティングで抑えのピッチャーは牽制を一回しかしないというデータがあると言っていたことを思い出しました。それで、自分のスタートを切る一つのきっかけとして牽制を使おうと。その上で牽制が一回きたので、もうこれは盗塁するしかないなと」

 結果、鳥谷氏の盗塁が井端氏の同点タイムリーを呼び込み、その後日本は延長10回に逆転勝利をおさめることになった。

 だが鳥谷氏は、あの盗塁にはこれ以外にも様々な要因が関連していたと明かす。

 その要因とは一体なんだったのだろうかー。

 動画内では、盗塁成功の全貌について語られている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]