変態スマホが続々登場、山根博士が選ぶ2021年上半期の推しスマホ【TOP5】
2021年上半期も数多くのスマートフォンが発売されました。特に中国では5Gスマートフォンだけでも毎月10機種以上が登場しており、魅力ある製品が次々と出てきています。今年1月から6月末までの間に海外で登場したスマートフォンの中から、5機種を選んでみました。
また、7月30日(金)20:00〜にYouTubeとTwitterにて配信される「夏スマホ合戦 2021|エンガジェットライブ」ではこれらの注目ポイントを熱く語る予定ですので是非御覧ください!
5位:最強のカメラスマホをZTEが投入
【ZTE AXON 30 Ultra】
6400万画素カメラを3つ搭載したカメラ特化型のスマートフォンが「ZTE AXON 30 Ultra」。ZTEが総力をあげて開発したモデルでもあります。OPPOのFind X3 Proのように高画質カメラを2つ搭載したモデルが最近増えていますが、AXON 30 Ultraはその動きを1歩先取りした3つの高画質カメラで攻めています。
この3つのカメラを同時に使ったトリプルアングルの動画撮影も可能。8K撮影にも対応。そして800万画素のペリスコープ方式5倍望遠カメラと合わせると合計2億画素が利用可能。モンスター級のカメラフォンです。
ディスプレイは144Hzのリフレッシュレートに対応、横にもった時に本体左右にデュアルスピーカーとデュアルバイブレーションも内蔵されており、内部の液冷システムと合わせゲーミングスマートフォンとしての性能も高められています。4600mAhのバッテリーは65Wの急速充電により45分で満充電が可能です。なおカメラスペックが同じ姉妹機として関連企業Nubiaから「nubia Z30 Ultra」も登場しました。
ZTE AXON 30 Ultra:Snapdragon 888 / 6.67インチ2400x1080ディスプレイ / 6400万画素+6400万画素+6400万画素+800万画素カメラ / フロント1600万画素カメラ / 4600mAhバッテリー
4位:ハイスペックスマホとブルースリーの融合
【シャオミ Redmi K40 Gaming ブルースリーエディション】
Redmiといえばコスパ命の低価格モデルを日本でも次々と出していますが、「Redmi K40 Gaming」はスペックを高めたハイエンドモデル。チップセットはメディアテックの最上位モデルとなるDimensity 1200を搭載。ディスプレイは120Hz駆動でタッチサンプリングレートは480Hzと高速。さらに本体側面は横手持ちしたときに左右に物理ボタンも搭載しています。ゲーミングスマートフォンですが背面は派手には光らず、カメラ周りに埋め込まれたライトが光ります。
さてこのK40 Gamingにはブルースリーとコラボしたモデルが登場。ブルースリーの派手で軽快なカンフーの動きがゲーミングスマートフォンとマッチするということなのでしょうね。パッケージも専用版、ブルースリーのカードも入ったコレクタブルな1台は末永く自宅で保管しておきたくなること間違いなし。なお価格はメモリ構成6+128GB版が1999元(約3万6000円)ですが、ブルースリーエディションは12+256GBで2699元(約4万6000円)とRedmiシリーズならではのコスパの高さを誇ります。
シャオミ Redmi K40 Gaming ブルースリーエディション:Dimensity 1200 / 6.67インチ2400x1080ディスプレイ / 6400万画素+800万画素+200万画素カメラ / フロント1600万画素カメラ / 4600mAhバッテリー
3位:カメラも画面もバッテリーも全て満点の欲張りモデル
【メイズ Meizu 18 Pro】
日本ではほぼ知られていないメイズ(Meizu)の2021年フラッグシップモデルが「Meizu 18 Pro」。クアルコムがSnapdragon 888を発表した際に対応モデルを出すメーカーとしてMeizuの名前も挙がっていましたが、大手メーカーに負けじと登場したMeizu 18 Proはスマートフォンで気になる部分に高い性能をうまく押し込めています。
ディスプレイは6.7インチ、3200x1440の高解像度でリフレッシュレートは120Hz。なおメイズのスマートフォンはフロントカメラをディスプレイ外に配置するデザインにこだわっていましたが、1年前の「Meizu 17」シリーズからパンチホール型を標準に。他社と同じデザインになったものの、Meizu 18 Proのフロントカメラは4400万画素と業界トップクラスです。
メインカメラは5000万画素に加えて超広角は3400万画素。AXON 30 UltraやFind X3 Proより低いものの、他メーカーの製品に比べれば十分高解像度でしょう。そしてバッテリーは4500mAhで急速充電は40Wですが、ワイヤレス充電も40Wとどちらも高速。こうしてみるとディスプレイ、カメラ、バッテリーとどれもが他社の一般的なハイエンドモデルよりもバランスよく高い性能を誇っていることがわかります。
メイズ Meizu 18 Pro:Snapdragon 888 / 6.7インチ3200x1440ディスプレイ / 5000万画素+3400万画素+800万+深度測定カメラ / フロント1600万画素カメラ / 4500mAhバッテリー
2位:カメラ強化と背面ディスプレイでスマホの新しいカタチを提唱
【シャオミ Mi 11 Ultra】
2021年7月27日時点でDXOmarkのスマートフォンカメラスコアで最高点「143」をたたき出しているのがシャオミの「Mi 11 Ultra」。シャオミは価格重視のRedmiシリーズだけではなく、メインモデルのMiシリーズも高いコストパフォーマンスの製品を多数出しています。しかしMi 11 Ultraはシャオミがカメラにも高い製品開発力を持っていることを証明しました。
他社に先駆け1億800万画素カメラの搭載を積極的に進めていくなかで、ユーザーフィードバックを製品に反映しながらカメラ性能も年々高めていったのでしょう。Mi 11 Ultraのカメラは5000万画素、4800万画素の超広角、さらに4800万画素のペリスコープ5倍望遠を搭載。望遠領域でも高画質な写真撮影が可能です。
また背面には1.1インチ、296x126ピクセルと小型ながらもセカンドディスプレイを搭載。メインカメラを使っているときにプレビュー表示ができるので、セルフィーのみならずビデオチャットなどの時にも高画質なメインカメラを使えます。また時計やステータス表示も可能なので、本体を裏返しておいてもある程度の情報も確認可能です。
なかなかメジャーな製品になれなかった、表も裏もディスプレイの両面スマートフォンよりも使い勝手は良く、来年以降「背面にサブディスプレイ」は新しいデザインとして他社にも広がるかもしれない可能性を感じさせます。
シャオミ Mi 11 Ultra:Snapdragon 888 / 6.81インチ3200x1440ディスプレイ / 5000万画素+4800万画素+4800万画素カメラ / フロント2000万画素カメラ / 5000mAhバッテリー
1位:横持ちこそ命!の尖がった変態ゲーミングスマホ
【レノボ Legion Duel 2 / Legion 2 Pro】
スマートフォンは縦にもって使うもの、という考えを一切捨てたかのようなデザインを採用しているのがレノボのゲーミングスマートフォン「Legion」シリーズ。2021年に登場した第二世代の製品は冷却機構を大幅に強化しました。なおLegion 2 Proは中国向けモデル名、Legion Duel 2がグローバル向けです。
本体を背面からみるとLegionのロゴは横向きに配置され、さらにフロントカメラは最近では少なくなったポップアップ式ですが、本体の横から飛び出てきます。つまり本体を横向きに持った時に「上に」出てくるのです。本体を縦にもってSNSアプリを開きながら、自分のセルフィーを撮ってアップしたい、なんてことは微塵にも考えていないデザインはすごいもの。横向きに持った時にゲーム中の自分の顔を写すためにこのフロントカメラは存在するのです。
背面中央が若干盛り上がっているデザインなのは、ここに空冷ファンが内蔵されているから。本体内部にも冷却版による冷却機構を備えていますが、1分間に2427.3mlの空気を送り込めるという高性能ファンにより本体の過熱を防ぐことができます。このファンと合わせ、内部冷却版の有効面積は4730平方ミリメートル、本体内部の最大冷却面積は6万2573.58平方ミリメートルと、他のスマートフォンではあらわされない性能もアピールされています。ディスプレイはリフレッシュレート144Hz、サンプリングレートは720Hz、とゲーミングスマートフォンとしても優秀。
ゲームコントロール用には側面左右のボタンに加え、背面の盛り上がった部分の左右にもさらに2つを搭載しています。さらに5500mAhのバッテリーは本体下部と側面の2か所からによる90WのデュアルUSB充電にも対応し、17分で満充電が可能とのこと。PCメーカーならではの思い切りの良さを製品化し、変態の域に達したスマートフォンと言えるでしょう。
レノボ Legion Duel 2 / Legion 2 Pro:Snapdragon 888 / 6.92インチ2460x1080ディスプレイ / 6400万画素+1600万画素カメラ / フロント4400万画素カメラ / 5500mAhバッテリー