高速鉄道の輸出で中国は日本を常に意識してきた存在と言えるだろう。インド西部のムンバイとアーメダバード間で建設中のインド高速鉄道は日本が受注したプロジェクトであり、開通すると約500キロの距離を2時間程度で移動できるようになるという。(イメージ写真提供:123RF)

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 高速鉄道の輸出で中国は日本を常に意識してきた存在と言えるだろう。インド西部のムンバイとアーメダバード間で建設中のインド高速鉄道は日本が受注したプロジェクトであり、開通すると約500キロの距離を2時間程度で移動できるようになるという。

 中国メディアの百家号は9日、インド高速鉄道の建設が大幅に遅れていることを指摘し、「本当に建設できるのか」と疑問視する記事を掲載した。完成できたとしてもいつになるか分からないとしている。

 記事はまず、インドの鉄道といえば、車両の屋根にまで人が乗っているイメージであり、鉄道インフラという点で言えばかなり遅れていると主張。それが一気に高速鉄道を建設するというのは「飛躍しすぎ」と言いたいようだ。

 続けて、インドは近年、インフラ整備に力を入れており、「豊かになりたければ、先に道路を作れ」という言葉のとおり、交通インフラを整備しようとするのは正しいと強調。中国も高速鉄道網の整備が経済成長に寄与していると指摘する一方、インド高速鉄道プロジェクトは「遅れに遅れており、当初の目標である2023年の全面開通は難しい」と強調した。

 記事はほかにも、日本側が提示した総事業費が1兆8000億円から2兆5000億円に跳ね上がったことも、工事を遅らせる原因になっているとした。インド高速鉄道をめぐっては、土地収など他にも問題は多く、そこにコロナ禍も加わっている。中国が受注したインドネシアの高速鉄道計画は順調に工事が進んでいると言われており、「中国はインドの高速鉄道プロジェクトを受注できなくて良かった」と思っているのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)