きめ細やかなスクラムが日本の勝利のカギだ【写真:荒川祐史】

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アタックでもディフェンスでも「大事なのはディテール」

 史上初のベスト8入りを果たし、20日の準々決勝で南アフリカと対戦する日本代表が16日、都内で練習を行った。記者会見に出席したHO坂手淳史は、南アフリカ戦に向けて「ディテール」の重要性を説いた。

 約15分間の会見中、坂手が繰り返し使った言葉が「ディテール」だった。ディテール(detail)とは、日本語では「詳細、細部、あらゆる点」を意味する。坂手は大舞台で強敵と戦うためには、大ざっぱなプレーではなく、細部にこだわったプレーが大事だと強調。体の大きな南アフリカ選手に対するタックルについては、こう説明した。

「まずはセットアップの速さが大事。そして、相手に穴を見つけられないように、FWもBKもいい幅で立ち、早くセットアップすることが大事だと思います。その中で、しっかりラインで前に出て、相手のボールの下に強い姿勢で入る。低すぎずに強い姿勢で、毎回同じ足と同じ型を意識しながらタックルしています。それができれば南アフリカは止められる。そこは自信をもってやっていきたいと思います」

 また、9月6日に南アフリカ戦以降、W杯期間中に精度が上がっているブレイクダウンについては、次のように説明した。

「特にフォーカスしているのはキャリアーです。キャリアーの寝方、当たり方、足の掻き方、そういう細かいディテールが大事だと思っています。前回の南アフリカ戦では少しディテールがよくなくて、相手に絡まれてからオーバーに入る、ブレイクダウンが起こってしまうっていうところで相手の強さが出てしまった。キャリアーはいいキャリーをしながら、ブレイクダウンに入るサポートの選手がいい速さ、力強さ、鋭さを持って入っていきたいです」

長谷川コーチに海外メディアからも質問が

 アタック面で改善できる点について質問を受けると、こう答えた。

「FW、BKの中でコミュニケーション取りながら、いいポジショニングして……。タックルのところでも言いましたが、アタックも大事なのはディテールなので、どうアタックして、どこにアタックして、誰を巻き込んでっていうのを細かくやっているところです」

 奇しくも、坂手に先駆けて記者会見を行った長谷川慎コーチは、海外メディアから日本のスクラムの秘訣を聞かれると「きめ細やかさです。こうなったら、ああする、というのが全部ある」と答えた。つまりは、ディテール、だ。

 ディテールに根差した日本代表の快進撃。20日の南アフリカ戦でも、随所にディテールにこだわったプレーが見られるはずだ。(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)