進化すればいいってもんじゃない! オヤジ世代が困惑する使いづらいクルマの最新機能7選
スマホ世代に合わせた最新装備はオヤジ世代には難解なものばかり
最近のクルマの進化は著しく、装備面でもどんどん新しくなっている。それはそれで便利な部分もあるのだが、オヤジ世代にとっては不便を感じることだってある。
1)ディスプレイオーディオ
その筆頭が、純正オーディオだ。新型カローラ・セダン、ツーリング(ワゴン)もそうで、ディスプレイオーディオを採用。これはつまり、CDスロットがなく、スマホとの接続で音楽を聴く前提。コスト的なメリットがあるらしいが、そもそもスマホを持っていない人はがっかり。
カローラのような大衆車で「これでいいのか!」なんて思ってしまう。まぁ、定額制音楽聞き放題サービスがある時代に、レコード店でCDを買い、クルマのオーディオに入れて聞きながら録音する……そんな手間こそが旧時代的なのかもしれないけれど……。
2)リモートタッチ
メルセデス・ベンツなどが採用している、ナビなどを操作するリモートタッチも、個人的には使いづらく感じる。普段、デスクトップのパソコンでマウスを使い慣れていても、右利きの人だとマウスは右手で使うところ、右ハンドルのリモートタッチは左手で操作。慣れるまで、操作がうまくいかなかったりする。
3)アイドリングストップ時の送風モード
今どきのクルマは環境対応でアイドリングストップするのが常識。が、HVのようにインバーターエアコンを装備しているか、スズキのエコクールのように蓄冷式エアコン(一定時間、冷風が出る)でないと、真夏、アイドリングストップすると送風になり、生暖かい風になるので不快。ボクのクルマもそうだが、思わずアイドリングストップをOFFにしたくなる。
昔ながらの装備が消えてしまったケースも!
4)音声認識システム
未来感ある装備として、たとえばメルセデスベンツのMBUXがある。「ハーイ、メルセデス」と発声すると、音声認識システムが起動し、「なんでしょう?」と聞いてきて、クルマとの会話!? が可能。いろいろな操作が走りながらでも行えるので便利は便利だが、ハンズフリー通話や乗員との会話のなかで「メルセデス」というフレーズが出ると、音声認識システムが起動してしまう。
オフにもできるものの、けっこううるさく感じたりする。ちなみに、メルセデスベンツのMBUX、「ハイ、メルセデス」と宣伝されているが、じつはハイは不要。「メルセデス」だけで音声認識システムが起動するのだ。あっ、「ベンツ」では起動しません……。
5)手動電子パーキングブレーキ
パーキングブレーキも、電子式が台頭している。レバー式のハンドブレーキ操作を要する走りをしない限り、レバー式に対してはセンターコンソール面積が大きく取れ、足踏み式に対しては足もとが広くなって、クルマの進化を感じさせるところ。
が、シートベルト着用+Dレンジ発進で自動解除、エンジンOFFで自動作動するクルマはいいのだが、自動解除、作動なしの手動式のクルマもあって、小さく見にくい場所にあるスイッチをON/OFFしなければならないのは不便。
6)ルームミラー内蔵式バックモニター
日産車などにある、ルームミラー内蔵のバックモニターは、ナビ非装着のクルマでもバックモニター(カメラ)を利用できるのがメリット。しかし、老眼の人には画像が小さすぎて、けっこう見にくい。デイズの純正ナビ装着車のように、ナビ画面と切り替えられると救われるが、それなら、ディスプレイオーディオ+バックカメラのディスプレイ表示でいいじゃん、と思う。
7)パンク修理キット車の工具
パンク修理キットの普及は、めったに使わないどころか、所有中1回も使わないケースもあるスペアタイヤを積まないことで、車重が軽減され、スペースをとらずに済むメリットや進化はあるものの、同時に工具も最小限になっていたりする。ドライバーさえ用意されていないクルマもあるのだから、なにかあった時に不便ですよね……。