犬をプールに沈める男児(画像は『FOX 11 Los Angeles 2019年8月12日付「Shocking video captures young Victorville boy trying to drown dog in pool」』のスクリーンショット)

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事の良し悪しが判断できない子供は、生き物を残酷に扱ってしまうことも少なくない。このほどアメリカで、ペットシッターが連れて来た8歳の孫が訪問先の犬をプールに投げ入れ水中に沈める様子を監視カメラが捉え、映像を見た多くの人が憤りを感じたようだ。『FOX 11 Los Angeles』『Pet Rescue Report』などが伝えている。

先月14日、『FOX 11 Los Angeles』がSNSに公開した映像に人々は激怒した。そこには男児が小型犬をプールの水に沈めようとする様子が捉えられていた。

米カリフォルニア州ヴィクターヴィルに住むある夫婦が、自宅を留守にするため“ブランディ(Brandy)”という名のマルチーズの世話をペットシッターに依頼し、当日はペットシッターの女性が8歳になる孫を連れてやってきた。

すると孫である男児は、祖母が目を離した隙に裏庭にあるプールにブランディを抱えて投げ入れたのだ。ブランディは泳ぎがあまり得意ではない様子で、必死に泳いでいるように見える。さらに男児は棒の先に網がついたプールの清掃ネットを持って現れ、ブランディを網の部分で水中へと沈めた。

ブランディは必死に網から逃れ、水面に顔を出しプールからあがるために階段のほうに向かって泳ごうしている。しかし男児はオモチャを扱うかのようにブランディを水中に沈め、この状態が数回続いた後に祖母が気付いてブランディは難を逃れることができたという。

後に自宅に戻った夫婦は、監視カメラでブランディの悲惨な状況を見て悲鳴をあげることとなった。この家の妻によると、ブランディは水中に沈められただけでなく地面に顎をぶつけており、その映像を見て涙が止まらなかったそうだ。

夫婦はこのペットシッターに連絡を取ろうとしたが、連絡先が分からなかったためサンバーナーディーノ郡保安官事務所に連絡した。そこでペットシッターの所在が判明し、夫婦は監視カメラの映像を見せた。しかしペットシッターの女性は「それは悪気のない単純なミスです。孫はたぶん子犬のことをぬいぐるみとかオモチャなどと思ったのでしょう」と話したとのことだ。

だがこのニュースを知った人からは、多くの非難が集まった。「今回は犬だったけど、いつかは人間に手を出すかも」「単純なミスじゃないでしょ! あきらかにこの孫は犬のことをぬいぐるみと勘違いしていないはず!」「私の2歳の息子でさえ愛犬とオモチャの区別ができるわ!」といった声のほか、「その子は精神的に助けが必要かも」という意見もあがった。

その後、メディアのインタビューに応じたペットシッターの女性は、孫をカウンセリングに連れて行く予定だと語っている。今回、恐ろしい思いをしたブランディだが、怪我もなく健康を害するような状態に至らなかったことは不幸中の幸いと言えるだろう。

画像は『FOX 11 Los Angeles 2019年8月12日付「Shocking video captures young Victorville boy trying to drown dog in pool」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)