何もしない夫!に絶対やってはいけないNG行動5選&イライラしない解決策

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家事や育児など、家のことを何もしない夫に不満ばかり抱いていませんか?

【実録】妻の「逆襲」!家庭を顧みなかった夫に突きつけられたもの

今回は、『夫の生態がまるっとわかる93のカウンセリング』の著者で夫婦カウンセラーの木村泰之さんに、夫に対して絶対にやってはいけないNG行動と、イライラしないテクニックを教えてもらいました。

1.自分のやり方と違うと怒るのはNG

そもそも家事や育児に積極的でない夫は、嫌いということもありますが、よくわからないということもあるのです。

そういう夫に手伝いをお願いした時に、そのあまりにも自分のイメージとかけ離れている夫の行動につい、「何でそんなことをするの」「私の仕事が増えたじゃない」「こんなふうになるなら、頼まなければよかった」と、怒ってしまうのは絶対にやってはいけないのです。

そもそも夫は家事や育児の勉強をしているわけではありませんから、妻にやってと言われて、自分なりにやって怒られたら、「じゃあ、最初から頼むなよ」「やり方に不満があるなら、自分のやり方でやってくれよ」という不満を溜めてしまうのです。

そういう時の夫には、良かれと思ってやったのに、怒られる筋合いはないという心理が働くのです。

2.家事や育児をいきなり押し付けるのはNG

夫が家事や育児を手伝うことができるのは、仕事から帰った後か休日です。

しかし、現代の夫は皆忙しくてストレスが溜まりがちです。平日の帰宅後、すぐに夫の顔を見て、「一日育児で疲れたから、今日は洗いものはお願い」とか、たまの休日も「今日は朝から育児をお願い、私は平日ずっとやっているから」と言うのは避けるべきです。

家事や育児をしない夫というのは、正直、仕事中心に日々を過ごしているはずです。

その夫が、仕事モードの抜けきれない帰宅後すぐとか、来週のミーティングの企画書を考えている休日のタイミングで、家事や育児を頼むのは、「俺だって仕事で頭がいっぱい」「じゃあ、お前は俺の仕事を手伝ってくれるのか」「俺だけ家と仕事の両方やるのか」という心境になるのです。

3.実家のやり方にケチをつけるのはNG

夫が家事をするとしても、それは小さい頃に実家で見よう見まねでやっていたことをやるということです。

それに対して妻が「食器をそんなふうに洗っていたの」「こんな洗濯で今までやっていたの」「こんなたたみ方じゃ服がだめになるのに、ちゃんと教えてもらっていないの」というような言い方をすれば、夫の気持ちはどうなるのかは想像するだけでわかるでしょう。

独身の頃に家事などあまりやっていない夫のやり方は、根本的に妻の家事と違うはずです。

それを‘これぐらいできるよね‘的に頼んで、夫が見よう見まねで覚えた実家のやり方でやるのを見て責めれば、「うちの家ではこうやっていたんだよ」「お前の家とは違うんだよ。

そんなの当たり前だろう」「お前の実家が何でも正しいのか」と、家事の話にとどまらず、自分の実家をバカにされたような心境にまでなってしまうのです。

4.「私ばかり家事をしている」と嫌味を言うのはNG

家事や育児は確かに夫婦でお互いに協力してすべきことでもあります。

しかし、夫も付き合いで飲み会が多かったり、昔からの趣味のサークル等で家を空ける日が多くなっている時に、「私ばかり家事をしている」「あなたはいつも飲み会だけど、私は育児で家にこもりっきりよね」「あなたは自分のペースで好きなことができていいよね」など、嫌味な言い方が多くなると、夫婦の関係は決して良くならないのです。

夫が仕事での飲み会やサークル活動を理由に、家事や育児に参加していない時に文句を言うと、「俺だけじゃない。周りの人にも家庭があるけど、仕事の付き合いだから必要なんだ」「サークル活動も何かと俺を助けてくれる人がいる。

結局は家庭のために参加しているんだ」という理屈で反感を抱きます。

つまり、夫にとっては家庭だけではなく、外部との付き合いの中でバランスを取っている心理があるのです。

5.子どもの代弁をするような言い方は NG

育児の場合は、どうしても子どもの気持ちを代弁をするような感覚で夫に言ってしまいがちです。

「あの子は公園に連れて行ってほしいのよ。連れて行ってあげてよ」「一緒にゲームをしたがっているから、してあげなよ」というように、まるで自分が子どもになっているかのような言い方で、夫に育児をさせようとします。すると、夫は必ずと言っていいほど反発するのです。

妻は妻で、夫は夫で子どもとの親子関係があります。その親子関係を子ども自身も分けて考えています。

ママにはママへの気持ちがあり、パパにはパパへの気持ちがあるのです。

それなのに妻が勝手に子どもの代弁をすると、夫は「あの子は俺にはこう言っている、お前が思っていることと違う」「お前と俺は、あの子にとっては違う存在なんだ。お前が決めつけるな」と、対抗心を抱いてしまうのです。

何もしない夫に対してイライラしないために効果的な方法

家事や育児は女性と男性ではやはり違いがあります。

もちろん、テキパキできる夫も中にはいますが、やはりごく少数です。その夫にそもそも自分と同じようにできるように期待してはいけません。むしろ家事や育児も‘少しずつ覚えてもらう‘というくらいの感覚が必要です。

男性は何かにつけて承認欲求が強い生き物で、家事や育児にもそれが当てはまります。「あなたに手伝ってもらって助かった」「少しでもやってもらえてうれしい」「こんなにできるなんて思わなかった」といった一言が大事です。

仮に「こんなんじゃまだまだダメだけど」と思っていても、褒めておいてから、「今度はこういうふうにやってくれるといいなあ」「これもお願いしていいかな」と、少しずつ難易度を上げると、夫も「頼られるなら頑張ってやってみよう」という思いが出てきます。

なかなか根気のいることではありますが、男は一度覚えると、その後もしっかりとできるという習性があります。それどころか、「妻を驚かせてみたい」と、自分で工夫することもあります。

家事や育児をしてもらおうとする場合には、どちらかと言えば‘夫に関心を持たせるプログラム‘が必要です。

いつまでもやってくれない夫に腹を立てていたり、諦めて自分一人やることを思えば、「夫を上手に動かす技を身に付けよう」と、自分を変える方がいい方向に行くはずです。それほど妻の一言というのは使いようで、夫にとっては真逆に聞こえる言葉なのです。

【取材協力】木村泰之さん
1966年生まれ島根県松江市出身。千葉大学経済学科卒業後、23年のサラリーマンを経て夫婦カウンセラーとして独立。
様々な夫婦の問題に悩む方に男性目線でのアドバイスを送り続け、今まで3万人を超える夫婦問題のカウンセリング、夫婦カウンセラー養成、セミナー、相談者交流会等を通じて日々アドバイスや勇気、元気を渡す活動を行う。「夫婦カウンセラー木村泰之ブログ」は毎日更新中。