保育園から転園?「幼稚園」に預けたいママが増えている!? いまどきママたち本音事情

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保育園の待機児童問題が相変わらずママ達を悩ませていますが、近頃「保育園はいいが、幼稚園も気になる」「2歳まで保育園に通わせていたが3歳になり幼稚園に転園させたい」など、保育園ではなく幼稚園への入園、転園を考える人が増えています。

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仕事と家事と育児の両立を考え、これまでは「保育園」しか考えられなかったのに、なぜ今あえて「幼稚園」を考えるママが増えているのだろうか。

保育園は働くママが選ぶところ、幼稚園は働いていないママが選ぶところという考えは、ひと昔前の考えなのかもしれません。

そこで今回は、あえて「幼稚園」を選ぶママ達の本音に迫ります。

保育園から幼稚園に転園!?あんなに入りたかったはずの保育園が・・・

働きながら家事も育児もして両立をはかりたいと考えるママがまず考えるのが「保育園」ですが、保育園でないと両立がはかれないということはありません。

最近では、家庭の教育方針や、子供のことを考え「幼稚園」を選ぶ家庭が増えています。なかにはわざわざ保育園から幼稚園に転園させる人もいますが、幼稚園を選ぶ理由は何だろうか。

ママ達に聞いてみました。

もともと「幼稚園」しか考えていなかった

待機児童問題が騒がれている中、そんなのうちには全く関係ないと言わんばかりに最初から「幼稚園」と決めていたという家庭はあります。

ママも幼稚園出身だし、働いているわけでもないから必然的に幼稚園だという理由ですが、当たり前のように「幼稚園」を選ぶ家庭も少なくありません。

やっぱりあった、この理由!「働きたくない」「働けない」

保育園に預けるには働く必要がありますが、うちは働く必要がないし、働きたくないから「幼稚園」という理由もありました。

なかには働きたいけれど、夫の理解がなく働けないから「幼稚園」というママもいましたが、子供が小さいうちはそばでしっかり育児をして欲しいという夫の願いもあるのでしょうか。

著しい成長を見守りたい!いまだにある「3歳児神話」!?

「子供が3歳になるまでは母親は育児に専念すべきであり、そうしないと子供の成長に悪影響を及ぼす」と言われているのが3歳児神話です。

時代と共にそんな3歳児神話はなくなった・・・と思っていた人もいるでしょうが、今でもそれを信じ、子供が3歳になるまで近くで成長を見守るスタイルを貫くママもいます。

0歳から3歳は人生の中で著しい成長を遂げる時期でもあり、大切な我が子の成長を間近で見守りたいとの考えから「幼稚園」を選ぶママもいるようです。

体操教室に課外授業、英語教室やパソコン教室など多くの体験ができる

保育園にない教育が受けられるという理由から幼稚園を選ぶママは少なくありません。

体操教室や課外授業、英語教室にパソコン教室など、わざわざ習い事をさせなくても、園がやってくれるというくらい教育に力を入れる幼稚園は増えているようで、人気のある幼稚園は、競争倍率も高いと言います。

今増えている!「小学校受験」を考え「幼稚園」に

都市部を中心に、小学校受験をする家庭が増えています。大学までエスカレーター式となるような小学校は人気が高いようですが、幼少期からの教育環境を重視し「幼稚園」を選ぶ人もいます。

小学校受験を考え、退職までして「幼稚園」に入園させたというママもいました。

保育園からの転園もある!?保育メインより教育メインにしたかった

保育園は字のごとく保育がメインです。監理する国の機関も厚生労働省となっていますが、幼稚園は教育がメインとなり、監理する機関も文部科学省となります。

管轄の省庁が違うというだけあり、教育メインなのは「幼稚園」。3歳になったら教育メインにしたかったからという理由で、幼稚園に転園を考える家庭は年々増えているようです。

幼稚園でも働ける!延長保育はここまで充実

近頃は幼稚園でも延長保育制度を導入している園が増えています。

最大で6時まで預かってくれる園もあるようですが、6時なら保育園とほぼ変わらなくなり、幼稚園でも十分働けますと話すママもいました。

最近は幼稚園ママの約半数が何かしら働いているという園もあるようですが、残業などでどうしてもお迎えが間に合わない場合は、ママ同士が協力し合いながらやりくりしているという声も聞こえてきました。

育休が最長で2年取れるようになったから・・・

これまで育休の最長は1年半でしたが、2年になったことから、下の子の育休期間を利用して、上の子を幼稚園に行かせるという選択をしたママもいました。

上の子と下の子の年齢差にもよりますが、上の子を3歳で幼稚園に入園させれば、下の子の育休期間2年を利用して、上の子を2年間、卒園まで幼稚園に行かせることができます。

こうして取材をしてみると、子供を幼稚園に通わせる理由は家庭によって様々ですが、「共働き世帯は保育園、ママが働いていなければ幼稚園」という考えはひと昔前のことのように感じました。

現代は「幼稚園か保育園か」の選択において、「大人の事情メインではなく子供メイン」で考える家庭が増え、今後ますますそういう傾向になっていく可能性が高いことも感じましたが、保育園・幼稚園どちらを選ぼうと、子供は子供なりに日々成長していきます。

保育園だからダメということは決してなく、保育園でも幼稚園でも親として温かく子供の成長を見守りたいですね。