川島永嗣(撮影:浦正弘)

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29日、日本代表は日産スタジアムでガーナ戦の前日練習を行った。練習後、川島永嗣は日本代表のシステム、ワールドカップ出場への意気込みについて語った。

2014年ブラジル大会の後の川島は苦汁をなめた。日本代表から外されたり、精神的な部分だけを求めて呼ばれたこともあった。この4年間について聞かれた川島は、苦笑しながら一息置くと答えた。

「苦しい時間のほうが長かったし、このワールドカップに向かって行く上でも、そういう苦しみを乗り越えていかなければいけないと思います。4年前のワールドカップのときもそうだし、自分の経験もそうですけど、必ずこれがいい結果につながっていくと信じているので、それを生かせるようにやっていきたいと思います」

今回、西野朗監督は3バックと4バック、あるいは時間帯によっては5バックとシステムを変えるという。その点で川島の経験は大いに役立ちそうだ。では、それぞれのシステムででGKの役割はどう変わるのか。

「3バックのほうがよりスペースができると思うし、GKが(カバーを)狙わなければいけないスペースも増えてくると思います」

「自分のチームでも今シーズンは5バックでやっているので、自分としてはやりやすい部分もあります。あとは自分たちがどれくらい3バック、4バックにアダプトして自分たちのモノにできるかだと思うので。やっていく中で精度を上げていかなければいけないと思います」

今回の大会で川島が出場することになると、日本サッカー界に一つ記録を付け加えることになる。

川口能活、楢崎正剛は1998年から4大会連続でワールドカップのメンバーになった。だが1998年フランス大会は川口、2002年日韓大会は楢崎、2006年ドイツ大会は川口がゴールを守った。川島がロシア大会でゴールのために立つと、日本人GKとしては初めての記録になる。

「そうなればうれしいですね」。川島はそういって笑った。

「ワールドカップという舞台もそうですし、サッカーという中で日々何が起こるか分からないし。そういう意味では日々の積み重ねがそこにつながればいいと思います。でも一番大切なのはチームがこの状況の中でいい方向を向くことですし、自分たちが結果を残していくことだと思うので、自分の目標は脇に置いてチームがいい方向に行くため、すべてやっていきたいと思います」

そう気を引き締める。だが、最後にポロリと自分の思いを漏らした。

「夢を持ってやってきても、なかなか思い通りにならないことはあるけれど、その中でもこの場所にいられるというのは幸せなことだし、3回目のワールドカップを目指せるというのは本当に幸せなことです。この幸せを感じながらピッチに立てたら立ちたいと思います」

【日本蹴球合同会社/森雅史】