弁護士事務所向けAI SaaS「AILEX」、AIエージェント機能を27ツールに大幅強化 - 法令検索・判例検索・ファクトチェックをAIが自律実行
AILEX合同会社(本社:東京都渋谷区)は、弁護士事務所向けAI法務SaaS「AILEX(エーアイレックス)」のAIエージェント機能を20ツールから27ツールに大幅強化したことをお知らせします。
AIが法令検索、判例検索、ファクトチェックを自律的に実行し、タスク作成や報酬記録などの事務作業を自動化する機能を新たに搭載しました。全ての処理にPII(個人識別情報)自動マスキングを適用し、依頼者の個人情報を外部AIに送信しない設計を堅持しています。
■ 開発背景 - AIエージェント市場の急成長と弁護士業務の課題
AIエージェント市場は2024年の約54億ドルから2030年に500億ドル超に成長すると予測されています(Grand View Research、2025年)。海外ではHarvey AI(評価額80~110億ドル)やThomson Reuters CoCounselがエージェント型AIを搭載し、法律業務の自動化が急速に進んでいます。
一方、日本の法律事務所の93.5%を占める1~5名規模の小規模事務所は、こうした先端ツールの恩恵を受けられていません。弁護士は8時間の勤務時間のうち約2.9時間(37%)しか請求可能業務に費やせておらず、残りの63%を管理業務が占めています。AIエージェントによる業務自動化は、小規模事務所の生産性向上に直結する技術です。
AILEXは、日本の弁護士業務に特化したAIエージェントを、小規模法律事務所が利用できる価格帯で提供することを目指し、今回の大幅強化を実施しました。
■ 新機能の概要 - 7つの新ツールと会話永続化
今回のアップデートでは、AIエージェントに7つの新ツールを追加し、合計27ツールとなりました。
「法令・判例リサーチの統合」として、Perplexity AIを活用したファクトチェック機能をエージェントのツールとして統合しました。既存のe-Gov法令検索(デジタル庁)と裁判例検索システム(最高裁判所courts.go.jp)と組み合わせることで、法令検索→判例検索→ファクトチェックの3ステップリサーチをエージェント内で完結できるようになりました。弁護士が「この法的主張の正確性を確認して」と指示するだけで、AIが自律的に条文引用の正確性、判例引用の正確性、法的解釈の妥当性を検証し、出典URL付きで結果を返します。
「書込ツール6種の追加」として、タスク作成、事件メモ追記、報酬記録、相談記録、タイムラインイベント追加、依頼者ポータルメッセージ下書きの6機能を新たに搭載しました。「今日の法律相談2時間を記録して」「来週金曜までに準備書面を完成させるタスクを作成して」といった自然言語の指示で、エージェントがデータベースに構造化して保存します。
全ての書込操作には安全設計を適用しています。実行前に確認プロンプトを表示し、弁護士の承認なしにデータが変更されることはありません。依頼者ポータルへのメッセージは「下書き」として保存され、自動送信は行いません。全操作が監査ログに記録されます。
「会話永続化機能」として、エージェントとの会話履歴がデータベースに自動保存されるようになりました。翌日でも過去の会話を呼び出して「昨日の続き」から作業を再開できます。
■ AIエージェント27ツールの全体構成
AILEXのAIエージェントは、以下の5つのカテゴリで27ツールを提供します。
