ソフトバンクモバイル事務手数料の値上げはどのくらい違うの?他社比較は、意外にもドコモの手数料が安い

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ソフトバンクモバイルは、4月15日より、一部事務手数料を値上げすると発表した。
値上げの理由は、近年の事務対応の増加を踏まえてとのことだ。
確かにスマホが普及したことで、複雑化するプランの説明や、各種設定など、事務対応にかかる時間がかかっているということは言われてきた。
こうした人件費の負担増を吸収する意味も含めての手数料値上げということなのだろう。

それでは、具体的には、いくらかかってしまうのだろうか。

●ソフトバンクモバイルは一律3,000円に統一する
ソフトバンクモバイルの事務手数料は、新規契約時などは3,000円だったが、それ以外の手数料は1,500円から2,000円だった。今回の改定ではそれらを一律3,000円にするとしている。
具体的にはこうだ。
・機種変更手数料 2,000円→3,000円
・MNP転出手数料 2,000円→3,000円
・電話番号・メールアドレスお預かりサービス事務手数料 2,000円→3,000円
・電話番号変更手数料 1,500円→3,000円
・譲渡(名義変更)手数料 1,800円→3,000円(家族間は無料)
・USIM(SIMカード)再発行手数料 1,900円→3,000円
※4月15日受付分より改定予定
となっている。
機種変更などは利用者が定期的に行う手続きのひとつであるため、今回の手数料値上げが直接影響するところだろう。

●「ドコモ」と「KDDI(au)」の手数料も調べてみた
今回、ソフトバンクモバイルの発表を受けて、「高くなるなあ」と感じる人も多いハズだ。
そこで気になるのが、他社の手数料。今回、ドコモとKDDI(au)の手数料も調べてみた。

・NTTドコモ
・新規契約手数料 3,000円
・機種変更手数料(FOMA→FOMA) 2,000円(※オンラインショップは無料)
・機種変更手数料(Xi→Xi) 2,000円(※オンラインショップは無料)
・機種変更手数料(FOMA→Xi、Xi→FOMA) 3,000円(※オンラインショップは2,000円
・MNP転出手数料 2,000円
・電話番号保管事務手数料 1,000円
・電話番号変更手数料 2,000円
・名義変更手数料 2,000円(※家族間は無料)
・SIMカード再発行手数料 2,000円
※料金は2月3日現在


・KDDI(au)
・新規契約手数料 3,000円
・機種変更手数料 2,000円〜3,000円(機種の組み合わせによる)
・MNP転出手数料 2,000円
・一時休止(番号保管)事務手数料 2,000円
・電話番号変更手数料 2,000円
・譲渡(名義変更)手数料 2,700円(※家族間は無料)
・au ICカード(SIMカード)再発行手数料 2,000円
※料金は2月3日現在

以上のような内容だ。
意外にもドコモの手数料が安いということがわかった。
特に機種変更手数料では、Xi(LTE)対応スマホからXi対応スマホへの機種変更は、ドコモオンラインショップを利用することで手数料を無料化することができる。
また、海外渡航などの事情で電話番号を一時的に保管する手数料も、1,000円と最も手頃だった。

今回のソフトバンクモバイルによる各種事務手数料値上げは、複雑化する契約処理のよるコストの増大、接客の長時間化によるものだと理解できる。

しかしながら、消費者側からすれば、以下の言い分もあるだろう。
そもそも時間がかかる複雑な料金プランや手続きにしているのはキャリア自身だという意見もある。
また、事務手続で手間がかるのは、キャリアだけでなく消費者でも同じで、お互い様だ。

当然ながら安いほうに越したことはないはずだ。
ぜひとも、ドコモのようにオンラインショップを利用した機種変更などは手数料を手頃なものにするなどの仕組みも検討、導入して欲しいと思う。

※価格はすべて税別です

各種事務手数料の改定について|ソフトバンクモバイル


布施 繁樹