2分でわかる中国用語:日本鬼子…旧日本軍人を指す蔑称
「日本鬼子(リーベン・グイヅ)」とは旧日本軍人を指す蔑称(べっしょう)だ。
中国語の「鬼」は本来、「幽霊」、「亡霊」、「亡者」の意。外国人をさげすんで、「鬼子」などと言う場合がある。「人とも思えない、得体のしれない化け物」との感覚が反映されていると考えてよい。
旧日本軍人を「東洋鬼(ドンヤングイ)」などと呼ぶ場合もある。この場合の「東洋」は、中国から見て「東の海にある国」といった意味だ。中国では清朝末期から民国時代にかけて、日本を「東洋国」と呼ぶことも多かった。
中国人は日本人の友人に対して「おお、“日本鬼子”! よく来たな。久しぶりじゃないか」などと話す場合がある。非礼な言葉を使っても問題ないほど親密な関係を示すため、つまり逆説的に親愛の情を示すもので、それほど気にする必要はないだろう。
酒飲みを「酒鬼(ヂウグイ)」、色好みを「色鬼(スーグイ)」、ヘビー・スモーカーを「煙鬼(イェングイ)」などと、悪い性癖を表現する際にも「鬼」の言葉が使われる。
日本や日本人については「小日本(シァオリーベン)」との言い方もある。日本が小国であることと、かつての日本兵が中国人よりも小柄の場合が多かったことに由来する。
白人は「洋鬼子(ヤングイヅ)」、「洋鬼(ヤングイ)」などと呼ぶ。また、「欧米かぶれ」の自国人などを「仮洋鬼子(ヂア・ヤングイヅ)」と呼ぶこともある。中国語の「仮」には「偽物」の意がある。白人を「大鼻子」呼ぶこともある。「デカハナ」の意だ。
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韓国人/北朝鮮人に対しては「高麗棒子(ガオリー・バンヅ)」、「棒子」という蔑称が使われることがある。「明朝や清朝時期の朝鮮朝貢使に同行した地位の低い使い走りの者を棒子と呼んだ」、「棒子とは朝鮮において、もともとは私生児を指した」などの説がある。
インド人をさげすんで、「紅頭阿三(ホントウ・アーサン)」、「阿三」と呼ぶ場合がある。もともとは上海の英国租界にいたインド人警察官を指す言葉だ。警察官として雇われていたインド人はシーク教徒で、「紅頭」は赤いターバンを巻いていたことによる。
「阿三」の由来については諸説がある。代表的なものは、「当時は猿のことを『阿三』と呼んでいた」、「中国人に対しては高圧的な態度で命令することが多かったが、中国語は片言しかできず、言葉の中に『I say(アイ・セイ)』という英語をしばしば交えたから」など。(編集担当:如月隼人)
