ブルース・ウィリスのCMがイギリスで放送禁止に

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俳優ブルース・ウィリスが出演した、イギリスのブロードバンドサービスのCMがなんと放送禁止と決まってしまった。CMにどのような問題があったというのであろうか。

このところどうにもツイていない俳優のブルース・ウィリス(58)。先日は俳優シルヴェスター・スタローンに「怠け者のくせに欲ばかり張りやがって」と非難され、『エクスペンダブルズ3』からの降板が決定したが、今度はせっかく出演したイギリス企業のCMが放送禁止になってしまった。

ウィリスがモデルを務めて制作されたそのCMは、「sky」の文字が鮮やかな青の看板で有名なBスカイB(ブリティッシュ・スカイ・ブロードキャスティング)社のためのもの。ウィリスがあるオフィスにやって来て「俺の利用しているブロードバンド、遅くてさぁ」と不満を漏らすと、相手が「それならBスカイBがいいですよ。使い放題で毎月たったの7.5ポンドですから、BT社の基本料金の半分にも満たない額です」と説明する。

イギリスの大手電気通信事業者BTグループ(旧ブリティッシュ・テレコミュニケーションズ)と競合し、格安サービスの提供を使命としている同社。欧米ではプロモーションの手段としてライバルの実名を挙げ、「うちの方がこんな風に得ですよ」とアドバンテージを強調しても全く問題がない。British Advertising Standards Authority (イギリス広告標準局)は、そのCMの放送を禁じた理由をこう説明した。

「BスカイB社は、その料金システムの詳細や条件を画面に小さな文字で表現しただけです。しかしこれは併せて音声でも読み上げられるべきものでした。現状では消費者にとってのメリットが不鮮明なCMだと言わざるを得ません。」

老若を問わず、またハンデを背負っている視聴者に対しても分かりやすい内容にしなければ、真に役立つコマーシャルだとは言えないというのである。高額の報酬を支払ってウィリスを起用したであろうBスカイB社。その部分も彼にナレーションしてもらえばよかったのに…!?
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)