【日本代表が戦うコンフェデレーションズカップのイタリア戦を前に、ラモス瑠偉が自らイタリア代表OBたちと戦い、そこで感じたイタリアの伝統と破り方を語る!!】

日本代表にとって大変な戦いが続くコンフェデレーションズカップだけど、選手たちは自分の肌でいろんなことを吸収してくれていると思う。今は勝敗より何よりそれが大切だ。

僕も実際、自分の肌で経験したことがある。6月9日、日本とイタリアのOB戦に出場した。相手にはジャンルカ・パリュウカ、フランコ・バレージ、マルコ・マテラッツィ、クリスティアン・ヴィエリなど、イタリア代表を支えてきた名手が揃っていたよ。

実際一緒のピッチに立って、イタリアの伝統というのが実感できたね。カウンターの鋭さだ。歳を取っても太っていても、守りから攻めに転じたときが素早かった。サイドチェンジやボールの受け方は今のイタリアにも通じるよ。

そして守備が抜群だ。パッと集まって初めて一緒にプレーしていても連係プレーが乱れないんだから恐ろしいよ。そんなディフェンスに単純なロングボールは通用しない。日本はこれまでどおりショートパスで攻め込んだほうがいい。そして2列目から飛び出していけば、いくらイタリアといっても乱れるよ。実際、OB戦でもそうやって崩したんだ。

ちょっと残念だったのは、ロベルト・バッジョの膝の状態が良くなくて一緒にプレーできなかったこと。それでも一緒のピッチに立てただけでもうれしかったね。僕にとって、R・バッジョは10番をつける選手として5番目に好きなプレーヤーだから。

それから、この試合で僕は14番をつけた。でも、それでいいんだよ。僕は日本の10番は木村和司だと思ってる。10番にはこだわってきたけれど、カズシが10番なら仕方がない。それに実は僕が最初に日本代表に選ばれたとき、背番号は14番だった。そしてユニフォームは赤だったんだ。日本代表にそんな時代があったなんて、みんな知っているかな?