会見&公開計量後の岡見。この直後にも、ワークアウトルームで汗を流していた。体重は水抜きまであと少しという時点まで落ちているとのことだった(C)MMAPLANET

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いよいよ大会開催が、迫っていたUFC JAPAN 2013。3日(日)にさいたまスーパーアリーナで開催される同大会の記者会見とオープンワークアウトが、2月28日(木)に新宿のヒルトン東京で行われた。

メインカードの後ろ4試合に出場する8人のファイターがそれぞれ出席し、オープンワークアウト後に囲み取材などを受けた。MMAPLANETでは囲み取材終了後の岡見勇信を単独キャッチ。現在の体調や対戦相手=ヘクター・ロンバードの印象や、その対策などを尋ねた。

――記者会見とオープンワークアウトを終えたばかりの岡見選手です。ヘクター・ロンバード戦まで残すところ3日となりました。現在の体調は如何でしょうか。

「本当に順調です。ちゃんと練習もできて、ウェイトの方も問題ないです」

――今回の試合は、チーム・クエストへ行かず日本で調整をいていました。どのような練習が中心となっていたんですか。

「DEEPライトヘビー級チャンピオンの中西良行選手を始め、サウスポーで体の大きな選手たちに集まってもらい、スパーリングでもサーキット・トレーニングのように相手が入れ替わるような形で、虐めてもらってきました(笑)。スパーはそんな風にして、天田さんとボクシング、五十嵐さんとフィジカル、礒野さんのテクニックをしっかりとやりこんでいます。

チーム・クエストでの調整と変わりない仕上がりになっていると思います。スパーリングの強度も、本当に変わりなかったです。中西選手は大きくて、体力もあって強い。そういう強い選手とのスパーリングが続いていたので、練習前はかなり憂鬱になっていました(笑)。そこもクエストで調整している時と同じです(苦笑)。ヘクター・ロンバードが特殊といえば特殊な選手なので、日本でもクエストと変わりない良い練習ができたと思います」

――岡見選手の戦績を振り返ってみると、リッチ・フランクリン、チェール・ソネン、アンデウソン・シウバとサウスポー相手には敗北しているという嫌なデータが残っています。

「あぁ、初めて気づきました(笑)。なるほど、そういえばそうですね……。でも、特に苦手意識とかサウスポーに持っていないですし、その3人に関しては実力で負けたという感じが強いです。左のファイターに負けたってことではなくて、地力の差で敵わなかったということで」

――ではロンバードの攻撃で最も気を付けないといけない部分はどこになるでしょうか。

「やっぱりパンチですよね、一番は。当て感もあるし、パワーもある。踏み込み速いです。独特の動きがあります。そこは注意しないといけないですね」

――岡見選手は対戦相手のストレートはしっかりと見ることができるのですが、目の線から上ぐらいの横からの攻撃、フックやハイキックを受けているという印象があります。そうなると、ロンバードのフックは脅威になるのではないかと。

「そうですね。確かにその通りで、フックは要注意です。でも、その対策はしてきているので、自分を信じて戦うだけです」

――ロンバードは岡見選手の組みの強さを警戒しているようでした。

「その部分もしっかりと対策を練り、自分で掴めてきたという部分もあるので、ソレを試すには良い相手だと思います」

――UFC JAPANといえばどうしても昨年のことがあるので、攻めるべきところ、距離を取るところ。そういう部分でも細心の注意が必要になってくるのではないでしょうか。

「う〜ん、行くべきところは行かないといけない。それはUFCの他の試合を見ていても、もう当然のようになっていることですし。戦術的にも変な距離で戦わないようにして、ロンバードとの接点を増やしていかないといけないと思っています」