会談を前に、ベトナムのレ・ミン・フン首相(右)と握手する高市首相=2日、ハノイ(共同)

 【ハノイ共同】高市早苗首相は2日、ベトナムの首都ハノイで、レ・ミン・フン首相と会談した。中東情勢の悪化を踏まえ、ベトナムにある製油所の原油調達を支援することで合意。輸出規制などの経済的威圧を強める中国をにらみ、重要鉱物の安定供給確保とサプライチェーン(供給網)強化に向けて連携する方針で一致した。半導体や宇宙分野での協力強化も申し合わせた。

 製油所を巡る合意は、アジアの原油確保を後押しするため、日本が表明した総額約100億ドル(約1兆6千億円)の金融支援の第1号案件。日本は透析用チューブなどの石油関連製品をベトナムから輸入しており、供給網の重要拠点と位置付ける。

 両首脳は会談で、重要鉱物を含む経済安全保障を2国間協力の新たな優先分野として連携を深める方針を確認。

 この他、日本が同志国軍を支援する枠組み「政府安全保障能力強化支援(OSA)」を通じた安保協力について調整を進めることで合意。環太平洋連携協定(TPP)を戦略的に拡大する重要性も確認した。中国が海洋進出を強める南シナ海情勢も議論した。