半世紀以上にわたって歌声をつなぐ合唱団 メンバーがそれぞれの思いを胸に…10年ぶりの演奏会 秋田市
半世紀以上にわたって歌声をつないできた合唱団が秋田市にあります。
その節目を記念した演奏会が10年ぶりに開かれ、メンバーがそれぞれの思いを胸に歌声を奏でました。
創立は1971年。
秋田市を拠点に活動している、秋田女声合唱団です。
現在は、50代から80代までの22人が県の内外で開かれるコンサートなどへの参加に向けて、週1回の練習に励んでいます。
休憩時間にものどのケアを欠かしません。
記者
「何を配ってる?」
メンバー
「アメ!(笑)」
記者
「アメは大事?」
メンバー
「アメ大事です、どうぞ(笑)」
「演奏会が近くなったので(喉のケアには)気をつけてます」
秋田女声合唱団は創立10周年を迎えてから5年に一度、記念の演奏会を開いてきました。
創立55周年を迎えた今年も開催されることになり、この日が本番前の最後の練習です。
今年の演奏会に特別な思いで臨むのは、能登谷ミヤ子さん86歳。
合唱団で唯一、創立時からのメンバーです。
前回の記念演奏会の前に首の骨を折る大けがをして杖が手放せなくなった能登谷さん。
ステージに立つことを目標に家族に支えられながらリハビリを続けていましたが、新型コロナの影響でその演奏会は中止となりました。
能登谷ミヤ子さん
「さみしかったです、やっぱり張り切ってたので、でもまずまたできるようになりましたのでね、頑張ります」「やっぱり55年もずーっと続けてきたもので、それこそ最後になるかもしれないけど頑張りたいなーと思ってます」
歌うことは大きな生きがい。
それぞれの思いを胸に、待ちに待った10年ぶりの記念演奏会のステージに臨みます。
演奏会当日。
控室では、開演の5時間ほど前から準備が進められていました。
着用するドレスは2種類。
曲のイメージに合わせて選びました。
アクセサリーは10年以上前にメンバーで揃え、今も使い続けています。
けがをする前までは自転車で練習に通っていたという能登谷さん。
今は家族が送迎をサポートしています。
能登谷ミヤ子さん
「いつも面倒見てもらってますので、きょうは世話にならないように頑張ります」
控え室まで駆けつけた長女の美由起さんは、能登谷さんを一番近くで支えてきました。
美由起さん
「杖も持っていくんで、落とさないようにねとかいろいろ言ってるんで、心配なことばっかりですけど、とにかく思い切って声出して歌ってくれればいいかなって思います」
記者
「楽しみですね」
ミヤ子さん
「はい、フフフ」
10年分の思いと、これまで支えてくれた人たちへの感謝の気持ちを込めて。
演奏会は4部で構成されています。
結婚式などで歌われる曲から、日本のポピュラーソングまで15曲ほどが披露されました。
観客の数はこれまでの記念の演奏会で最も多い500人あまり。
あたたかみのあるハーモニーが、会場全体をつつみこみます。
1時間半におよんだ演奏会のフィナーレ。
最後に歌うのは、中島みゆきさんの「時代」です。
ミヤ子さん
「歌い切ったからほっとしてます」
「このあとも歌い続けられればいいなとは思いますけど、やっぱり自分の体の調子が良ければいいけど、(家族には)仕事であったり、いろいろで(練習に)送ってもらえないときもあると思うので、でもできるだけ歌い続けたいと思ってます」
半世紀以上にわたって歌声をつないできた秋田女声合唱団。これからもハーモニーを奏で続けます。
※配信は文字情報のみです