イラン、ホルムズ海峡の解決・解放後に核問題の交渉提案…濃縮ウラン搬出など国内の合意形成が難航か
【ワシントン=阿部真司、ニューデリー=青木佐知子】米主要ニュースサイト・アクシオスは26日、米国とイランの戦闘終結に向けた協議を巡り、イランが米国に対し、ホルムズ海峡について先に解決し、核問題の交渉はその後に行うとする新たな提案を行ったと報じた。
米当局者と複数の筋の話としている。
報道によると、新提案はイランのアッバス・アラグチ外相が仲介国パキスタンを訪問した際に提示し、パキスタン経由で米国に伝えられた。米ホワイトハウスは提案を受け取ったが、対応は不明だという。
アクシオスによると、イランは内部分裂でウラン濃縮停止や濃縮ウランの国外搬出について国内の合意形成が出来ず、ホルムズ海峡の優先解決を提案した。
新提案は、ホルムズ海峡が開放され、米軍がイラン関係の船舶を対象に実施している海上封鎖が解かれた後に核問題を交渉する内容だ。アクシオスは、その場合に米国が核交渉で海上封鎖を圧力として使えなくなる可能性を指摘している。
アラグチ氏は26日、オマーンでホルムズ海峡問題などについて同国外相らと意見交換した後にパキスタンを再訪した。イラン国営通信によると、米国との仲介で中心的な役割を担うパキスタン軍のアシム・ムニール総司令官と会談した。
その後、アラグチ氏は出国し、ロシアに到着。露大統領府によると、アラグチ氏は27日、露西部サンクトペテルブルクでプーチン大統領と会談した。中東情勢などを協議した模様だ。
