電撃解任のコーラ監督は「苛立っていた」 レッドソックスが下した異例刷新の裏側 「日本で最高の選手だった」とされた吉田正尚に変化は?

コーラ監督が解任され、吉田の起用法に変化は訪れるか(C)Getty Images
電撃的な人事が決まった。
現地時間4月25日、レッドソックスはアレックス・コーラ監督を筆頭に、打撃コーチのピーター・ファッツェ氏、ベンチコーチのラモン・バスケス氏、三塁ベースコーチのカイル・ハドソン氏、打撃アシスタントコーチのディロン・ローソン氏、打撃戦略担当コーチのジョー・クローニン氏の5人を解任した。
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開幕1か月とはいえ、レギュラーシーズン中に、監督を含めたチーム戦略を担っていた計5人のスタッフを一気に解雇するのは異例。それだけに決断に踏み切った球団の強い覚悟が滲み出る。
もっとも、今季のレッドソックスは開幕から低調なパフォーマンスに終始。10勝17敗で、勝率にしてわずか.370と成績は低迷。投打が噛合わない内容が続き、ア・リーグ東地区最下位に沈んでいた。今回の大規模刷新は、レギュラーシーズン後半戦でポストシーズン争い生き残るために、メスを入れた形と言えよう。
監督解任の雰囲気は、正式発表の前日から漂っていたという。米版『Yahoo! Sports』のジェイク・ミンツ記者は、現地時間4月24日のオリオールズ戦前の定例会見にコーラ監督が45分も遅刻していた事実を報告。さらに、解任の憂き目に遭う指揮官の態度が「明らかに苛立ち、ピリピリした様子だった」とも伝えた。
何はともあれ、レッドソックスは、約8年間も指揮権を託し、2027年までの契約を締結していたコーラ監督に多額の違約金を支払い、改革の舵を切った。それによって、当然ながらチーム内の序列にも変化が訪れると見られている中、注目を集めているのは、好調を維持しながらコンスタントな出場機会を与えられていなかった吉田正尚の起用法だ。
今季の吉田は開幕から好調をキープ。出場17試合(代打5試合)で打率は.261、出塁率.393、OPS.719とレギュラークラスと呼べる成績を残していた。しかし、本人が「いつ自分の番が回ってくるのか分からないという点で、難しさはある」と漏らしたように、コーラ監督ら首脳陣は、ローマン・アンソニー、ジャレン・デュラン、セダン・ラファエラら若手起用を優先。「ヨシダは日本で最高の選手の一人だった。我々が彼を獲得したのには理由がある」と認めながらも、32歳になるスラッガーの起用には慎重なままだった。
当然ながら期待値は上がる。米スポーツ専門局『NBC』は、「この衝撃的なチーム再編が好転につながるとは考えにくい」とシビアな評価を下しながらも、「コーラ監督は、外野手と指名打者のポジション争いの問題を解消できなかった。それがヨシダら好調な選手の不安定な出場機会につながっていた」と指摘。監督交代によって生まれるであろう起用法の変化が、ポジティブに働く可能性を論じた。
果たして、レッドソックスの決断は吉と出るのか。吉田の今後も含めて注目だ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
