「遺体には“解体”を試みたような傷跡が」息子3人と男性殺害容疑 死亡の母・野村由佳容疑者を書類送検…“茶髪妻”の凄惨な犯行とは《西東京母子4人死亡事件》
昨年12月、東京・西東京市の住宅で36歳の母親と息子3人が死亡し、その後、母親が契約する練馬区内のマンションで男性の遺体が見つかった事件。4月24日、警視庁は容疑者死亡のまま母親の野村由佳容疑者を書類送検した。由佳容疑者は、なぜ息子3人を殺めたのか。そして亡くなった男性との関係とは。事件を報じた「週刊文春」の記事の一部を再公開する。(初出:「週刊文春」2026年1月15日号)
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「誰もいないはずの自宅の玄関に…」
〈どこにいるの?〉
年の瀬も押し迫った2025年の12月19日の午後5時頃。外出していた40代の男性の携帯に、妻からLINEが届いた。それから約20分間、男性は妻とLINEのやりとりを続けながら帰宅。西東京市北町にある自宅の前で〈もう家の前〉と返信し、ドアノブを握る。だが、鍵を開けて、玄関の扉を開けようとしたところ――。
おかしい。妻と子ども達は出かけているはずなのに……。
なぜか玄関のドアチェーンがかかっていたのだ。異変を感じた男性は、すぐさま警察に110番。電話口でこう状況を説明した。
「誰もいないはずの自宅の玄関に、チェーン錠がかかっています。家の中に誰かがいるようで、室内から物音も聞こえてきます」
駆け付けた警視庁田無署の署員がチェーン錠を破壊し、男性と共に室内に踏み込むと、そこには見るも無残な光景が拡がっていた。

西東京市の自宅付近を調べる警察
「2階の部屋に、子ども3人と女性が倒れていたのです。いずれも意識がなく、救急車で病院に搬送されましたが、まもなく死亡が確認された」(社会部記者)
死亡したのは男性の妻・野村由佳さん(36)と、高校1年の長男・遥斗さん(16)、小学5年の次男・陸翔さん(11)、小学4年の三男・怜央さん(9)の4人だった。
社会部記者が続ける。
「ベッドの上に倒れていた次男と三男の首には、結束バンドで絞められた痕が残っており、死因は窒息死。次男の首には刃物で切られたような傷がありましたが、三男には目立った外傷はありませんでした」
一方、妻の由佳さんと長男が倒れていたのは隣の部屋。2人とも首などに多数の傷があり、死因は失血死。長男の近くには血のついた斧が転がり、別の場所からは血のついた包丁も見つかった。捜査関係者が明かす。
「2人は相当揉みあったようだ。長男の遺体には、攻撃に対して抵抗した際にできる防御創が複数あり、由佳さんの遺体には躊躇い傷が確認された」
判明した驚愕の事実
こうした現場の状況から、警察は母親が無理心中を図った可能性があるとみて捜査を開始。すると、驚愕の事実が次々と判明したのだ。
「由佳さんが乗っていた車の中から、西東京市の自宅とは別の、由佳さん名義で契約していたマンションの賃貸借契約書が出てきました」(前出・記者)
このマンションは自宅から約5.5キロ離れた練馬区内にあり、間取りは1LDKで家賃は11万円ほど。契約は昨年の3月下旬に結ばれていた。
「事件から3日後の12月22日、警察がこのマンションの一室を捜索したところ、寝室のクローゼットの中から男性の遺体が見つかったのです」(同前)
クローゼットの隙間は養生テープで目張りされ、部屋に設置された空気清浄機は常時動いたまま。それでも、部屋の扉を開けた瞬間、腐敗臭が漂ってきたという。
「遺体はクローゼットの中で背中を丸めるようにして横たわっていた。上半身は長袖のシャツで、下半身は下着姿。遺体の上には、何枚もの衣服が被せてあり、大量の防腐剤も置かれていた」(前出・捜査関係者)
変わり果てた姿で発見されたこの男性は、都内の中堅ゼネコンに勤務する中窪新太郎さん(27)だった。
「中窪さんの遺体には、腹部や太もも、背中など10カ所以上にわたって刺し傷や切り傷があり、まるで“解体”を試みたかのような凄惨な姿だった」(同前)
ベッドや壁には血痕が飛び散り、リビングのソファーには犯行に使用したと思しき牛刀のような刃物が置かれていたという。
《この続きでは、近隣住民が語る由佳容疑者の評判、亡くなった中窪さんの地元での素顔、由佳容疑者と中窪さんの関係、捜査難航の理由について報じている。記事の全文は「週刊文春 電子版」で読むことができる》
(「週刊文春」編集部/週刊文春 2026年1月15日号)
