【anemoi】 4月24日 発売予定 価格: 10,780円(初回限定版) 7,700円(DL版)

「anemoi」

 ビジュアルアーツのゲームブランド・Keyが手掛けるPC用恋愛アドベンチャー「anemoi(アネモイ)」が、4月24日に発売される。「Kanon」、「AIR」、「CLANNAD」、そして「Summer Pockets」と、ノベルゲームの歴史に太い爪痕を残してきたKeyの最新であり、フルプライスタイトルとしては前作「Summer Pockets」から実に約7年半ぶりとなる新作だ。

 本作は、「Summer Pockets」のスタッフが再集結して制作された恋愛アドベンチャーである。主人公の速川麦が妹の六花とともに、はるか北の地・真澄町を訪れ、雄大な自然のなかでヒロインたちとスローライフを送りながら物語が紡がれていく。シナリオ統括は「Summer Pockets」のディレクターを務めた魁氏、ディレクターは「終のステラ」でディレクターを担当した佐雪隼氏。シナリオには上記の2名に加え、新島夕氏、ハサマ氏の4名が名を連ねている。

【Key「anemoi」オープニングムービー】

 筆者は発売に先立って製品版をプレイし、メインヒロイン5人のルートをすべて攻略した。プレイ時間は約20時間で、この5人のみを攻略した段階の内容となる点はご了承いただきたい。

 本記事では、作品のストーリー体験を損なわないよう、核心的なネタバレを避けた構成にしている。ただし、物語の雰囲気や世界観設定など、プレイ前に知っておくと楽しめるポイントには触れているため、完全にまっさらな状態で遊びたい方はご注意を。

【世界観とストーリー】穏やかな風景の裏に潜む"もうひとつの顔"

 「anemoi」の物語は、主人公の速川麦と妹の六花が北の地へ向かう旅の道中から幕を開ける。10年前に家族で埋めたタイムカプセルを掘り起こすため、目的地の七竈町(ななかまどちょう)を目指していた兄妹だが、通行止めに阻まれて足止めを食らってしまう。偶然通りかかった少女・辻倉朱比華(スピカ)に導かれるようにして、ふたりは風車の町・真澄町(ますみちょう)へたどり着く。

主人公の麦はなんだかんだで六花と元学校の部屋を借りて暮らすことに。なんて羨ましい

 共通ルートでは、真澄町の移住プログラムに参加した麦が、町の人々との日常を積み重ねていく。黄金色の麦畑、手作りのピザ窯、古びた天文台。スマートフォンもパソコンも存在しない、ゆっくりとした時間が流れる世界。「Summer Pockets」が瀬戸内海の離島で「ひと夏の宝物」を描いたように、本作もまた"どこか遠い場所での穏やかな暮らし"を入口として用意している。

 だが、本作がただのスローライフ系恋愛ADVではないことは、体験版の段階ですでに示唆されていた。この世界は10年前の大災害によって大きく変容しており、飛行機や電車は壊滅、都市部は甚大な被害を受けた。異常な自然災害がいまだに続くなか、真澄町はその被害を比較的免れた"穏やかな辺境"として存在する。つまり、プレーヤーが目にする牧歌的な光景は、壊れた世界のなかに残った一片の平穏なのだ。

体験版のラストで明かされる衝撃の事実。「この星はもう壊れている」という不穏な言葉が印象的だ

 この「穏やかな日常」と「崩壊した世界」の二層構造が、物語の土台として効いている。序盤は町の住人との交流やコミカルな日常パートが続くのだが、その背景に常にうっすらと"影"が漂っていて、ふとした瞬間にそれが顔を覗かせる。Key作品でいう「不思議要素」は本作にも健在で、主人公の特殊な能力や超常現象の気配が随所に散りばめられている。先が気になって読む手が止まらなかった。

 タイトルの「anemoi」はギリシャ神話に登場する風の神々を意味する。以前のインタビューで魁氏は「風は常に人と一緒にあるもの」、「寄り添ってくれる存在」と語っていたが、その言葉どおり、本作のテーマは"風のように立ち止まらず、ゆっくりでもいいから前に進み続けること"に根ざしている。過去を大切にする物語だった「Summer Pockets」との対照も感じられるが、それについてはプレイ後にご自身で噛みしめていただきたい。

気づけば全員好きになっている。日常パートの引力

 個別ルートの話に入る前に、どうしても語っておきたいことがある。日常パートの面白さだ。

スピカが考える最大限の無愛想。可愛いかよ

 Key作品における日常パートは、後半のシリアスな展開までの"つなぎ"ではない。むしろ日常こそがKeyの真髄といっても過言ではなく、「anemoi」はそれを改めて証明してくれた。真澄町にいる人々は、言ってしまえば変人揃いである。自称偏差値8那由他の天才、空から傘で降ってくる少女、主人公の発言をどこまでも全肯定してくれる万能妹。文字面だけ見ればカオス極まりないのだが、物語が進めば進むほど、この町の住人ひとりひとりが愛おしくなっていく。

 会話の流れとボケとツッコミは、やはりKeyの書き手たちの芸が光る。最初はちょっと変わった味に感じるかもしれないが、気づけばそれがたまらなく美味しく、魅力的に映ってくる。テンポの良さは特筆すべき点であり、テキストを読む行為そのものが楽しい。これは恋愛ADVとしてかなり大事なポイントだろう。

いわゆる親友ポジションの河瀬。彼の登場するシナリオは大体笑える愛すべきバカ

 そしてサブキャラクターの存在感が素晴らしい。本作ではメインヒロイン5人に加えて、サブキャラクターたちのルートも用意されている。そのひとりひとりに信念があり、複雑な過去があり、人生がある。全キャラクターのルートをプレイしたくなるほど、どのサブキャラクターも魅力に溢れている。嫌な奴がいない。主人公が困ったときには助けてくれるし、なにより、どんなことがあっても信じてくれる。その温かさが、プレイを重ねるごとにじわじわと染み渡ってくるのだ。それらがひとつとなって「真澄町」という場所の魅力を形作り、この町で暮らすことの素晴らしさをプレーヤーに実感させてくれる。

スピカという"灯台"が照らす物語の入口

 本作には5人のメインヒロインが登場する。共通ルートで各ヒロインとの交流が描かれた後、選択肢によって個別ルートへ分岐する構成だ。ゲーム内では共通ルートの日々を「Day」、個別ルートに入ると「Chapter」表記に切り替わるため、物語の段階がわかりやすい。

 開発インタビューにおいて、魁氏は「スピカルートを最初にプレイすべき」と語っていた。実際にプレイしてみて、その言葉の意味がよくわかる。スピカルートには、「anemoi」における重要な世界設定が一通り詰まっており、このルートで得た理解を前提に他のヒロインを攻略していくと、「あのときのあれは、そういう意味だったのか」と気づく場面が次々と現われ、物語にどんどん深みが増していく。初回プレイの方には、ぜひスピカルートから始めることをおすすめしたい。

スピカ登場シーン。バロンというデカい愛馬に乗って現われる(CV:平塚紗依さん)

 スピカは、町外れのトレーラーハウスでひとり暮らしをする謎めいた少女だ。オコジョをモチーフにしたパーカーを身にまとい、麦畑の世話をしながら窯でピザを焼く。夜になると風に吹かれながら草笛を奏でる。その姿はどこか浮世離れしていて、物語の冒頭で麦を真澄町へ導いたのもこのスピカである。

美しい草笛の音色が響き渡るシーン。ビジュアルと相まって、非常に美しい……

 印象的だったのは幼い容姿とは裏腹に、ふとした瞬間にお姉さんぶろうとする姿だ。その背伸びが微笑ましくもあり、シナリオが進むにつれて別の意味合いを帯びてくる。そして、ルートを通して何度も登場する草笛のシーンが、筆者の心に深く残った。最初は穏やかな情景の一部に過ぎなかった草笛の音色が、物語を進めるごとに、スピカのなかにある想い――彼女が背負った運命、使命、責任の重さを映し出すものとして響き始める。

 その変化は劇的なものではなく、少しずつプレーヤーの耳と心に染みてくるようなもので、この演出には唸らされた。担当声優・平塚紗依さんの芝居も繊細で、スピカの言葉の端々に込められた感情のグラデーションが見事に表現されている。

劇中、何度もピザを焼くスピカ。シナリオを読んでいるとお腹が空く

 ちなみに、スピカが焼くピザは作中において登場人物の誰もが唸る絶品という設定なのだが、プレイしていると本当に食べてみたくなる。テキストの描写力がなせる技だろう。

 なお、スピカルートは「anemoi」の物語全体における"入口"としての役割を担っているがゆえに、他のルートと比べると、ある種の「余白」が残される構成になっている。5人全員を攻略した後にこそ、その余白の意味が見えてくるはずだ。

5人5様の物語、そしてその先にあるもの

 残る4人のヒロインについても触れておこう。自作の飛行機で空を飛ぶ夢を追う総羽愛乃(CV:長縄まりあさん)、天文台に住む自称偏差値8那由他の天才・淡雪陽彩(CV:千春さん)、社畜気質の郵便屋さん・白渡小詠(CV:会沢紗弥さん)、そして主人公の妹であり万能っぷりが光る速川六花(CV:涼泉桜花さん)。5人それぞれが明確に異なる魅力と物語を持ち、個別ルートのなかでKeyらしい"大きな困難"に直面したとき、主人公と一緒に立ち向かっていく姿はどのルートでも胸を打つ。

総羽愛乃(CV:長縄まりあさん)

淡雪陽彩(CV:千春さん)

白渡小詠(CV:会沢紗弥さん)

速川六花(CV:涼泉桜花さん)

 各ルートの詳細に触れることはネタバレに直結するため控えるが、ひとつだけ言わせてほしい。筆者が5ルートのなかでもっとも泣いたのは、実はスピカルートではなかった。どのヒロインのルートかはプレイして確かめていただきたいが、ある選択肢のギミックが見事にハマり、気づけば涙が止まらなくなっていた。Key作品のファンであれば、きっと「これぞ」と膝を打つ瞬間に出会えるだろう。

 5人のルートを終えて感じたのは、各ルートは独立した物語としてちゃんと完結している一方で、スピカルートだけは明らかに「続き」を予感させる構成になっているということだ。5ルートを通じてキャラクターへの愛と理解が深まった状態で、その先に用意された物語に挑むことになる。この構成、完全にKeyの計算どおりにハマってしまった。

"おもちゃ箱"を開けるたびに違う景色が広がる

 本作では、魁氏が六花、新島夕氏がスピカと愛乃の2名、ハサマ氏が陽彩、佐雪隼氏が小詠といった形でメインのシナリオライターが各メインヒロインのルートを担当している。インタビューで魁氏は「おもちゃ箱のように多彩な作品にしたい」と語っており、各ライターの個性を活かすことを意識していた。実際にプレイしてみると、この言葉の意味がよくわかった。

陽彩とつづらの会話は必見。なにかとズレた内容に思わず笑ってしまう

 会話のテンポ感、コメディとシリアスの比率、物語の運び方。こうした部分にライターごとの持ち味がはっきりと出ている。だからといってバラバラという印象にはならない。5人それぞれの主となる舞台があり、大きく交わることはないものの「真澄町」を基軸にしているという部分はブレない。どのルートをプレイしても、自分が真澄町にいるという実感は変わらないのだ。

もちろんイチャイチャもありますぜ

 筆者は「ルートをまたいだときにテイストの変化で戸惑うのではないか」と危惧していたが、少なくともこの心配はまったくなかった。書き手がキャラクターに惚れ込んでいるからこそ、読み手もそのヒロインを好きにならずにはいられない。この"おもちゃ箱"のような作りは、とても贅沢な作りだ。

北の大地の空気ごと描き出すビジュアルとサウンド

 ビジュアル面の完成度は、まさに北の地の雄大さを見事に表現している。原画はNa-Ga氏、ふむゆん氏、永山ゆうのん氏、きみしま青氏の4名が担当。各ヒロインの原画担当が異なるにもかかわらず、作品全体のトーンとして見事に調和している。立ち絵の表情差分は豊富で、会話の中で細かく切り替わる表情のバリエーションがキャラクターの感情を雄弁に物語る。

 背景美術はさすがの一言だ。舞台モデルとなった北海道・苫前町の空気感が画面全体に行き渡っており、風車が並ぶ丘陵、黄金色の麦畑、壮大な空と雲の表情。本作の大切な要素である「風」を、ビジュアルでもしっかりと表現している。四季の移ろいとともに変化する光の描写も美しく、この背景のなかに身を置いていたいと思わせる力がある。

北の地ならではの光景を再現。広大な土地が広がる様が特徴だ

ゾクッとするほどの青空と風車の対比。空に吸い込まれそうだ

 サウンドは、音楽プロデューサー・折戸伸治氏をはじめ、水月陵氏、大橋柊平氏ら7名の作曲陣が手掛けている。雄大な大地のイメージと独特の時間の流れを感じさせるBGMは、世界観にばっちり合っていた。そしてクライマックスでかかる曲のタイミング。これがもう「そらグッとくるだろう!」というくらい最高の盛り上げ方で、Key作品におけるBGM演出の妙と健在ぶりをまざまざと見せつけてくれた。

 一方で、率直な感想を述べれば、全体を通して「AIR」の「夏影」のような、プレイ後もずっと耳に残り続ける特徴的な旋律にはまだ出会えていない。もちろん、まだプレイしていないシナリオが控えており、そこに隠し玉が用意されている可能性は十分にある。

 OPテーマ「エタニクル」(歌:ASCA氏、作曲:折戸伸治氏)は爽やかな風を感じさせる一曲で、ASCA氏の凛とした歌声が作品の世界観を端的に伝えてくれる。EDテーマ「goldenfield」は音楽グループのfhanaが担当し、挿入歌には大原ゆい子氏も参加。Key作品のアイデンティティでもある音楽面の布陣は、今作も申し分ない。

【エタニクル】

「恐怖を覚えるほど」の選択肢と、183の称号

 演出面で特筆したいのが、選択肢によるシナリオ変化の細かさである。これは恐怖を覚えるほど凄い。

この選択肢が後々まで引っ張ることに……

 たとえば序盤にスピカの見た目の年齢を当てるシーンがあるのだが、そこで選んだ答えによって、その後のなんてことない場面のテキストが微妙に変化する。こうした「選択肢に応じた細やかなシナリオの分岐」が至るところに仕込まれており、同じルートを異なる選択肢で読み返すたびに新しい発見がある。この調整した方の熱意と、もはや狂気と呼んでいい執念には脱帽するほかない。

ヒロイン5人のルートを得た称号。凄まじい数が用意されていることがわかる

 この仕掛けと相性が良いのが、本作の「称号」システムだ。特定のルートや会話を見ることで、さまざまな称号が解除されていく。いわゆるゲームのトロフィーシステムに近い仕組みで、その数は全183種。5人をクリアした時点での達成率は50%を超えていたのだが、逆に言えばまだ半分以上残っているということだ。おいまじかよ、と思わず声が出た。

 この称号解除が結構楽しく、ついついセーブ&ロードを駆使して「あの選択肢を変えたらどうなるだろう」と寄り道したくなる。繰り返しプレイのモチベーションを維持し、周回のストレスをかなり軽減してくれる仕掛けとして、非常にうまく機能していた。

 そのほか、3Dエフェクトを活用した視覚演出も見どころだ。体験版の段階で話題になっていたが、製品版ではさらに磨きがかかっている。ゲームディスクが2枚組になるほどデータ量が拡大した理由のひとつがこの演出強化だと思われるが、テキストの表示演出やカメラワーク的な画面の動きも凝っており、ノベルゲームでありながら"動き"のあるプレイ体験を実現している。ただし、3Dエフェクトの処理はそれなりにPCスペックを要求するため、快適にプレイしたい方は推奨環境を確認しておくことをおすすめする。

襲いかかる正体不明の何か。絶えずカタチが変わる不気味さがある

速川麦という主人公に思うこと

 5ルートをプレイして、主人公・速川麦の印象についても触れておきたい。彼の過去や能力の根源は物語を通して理解できるし、ヒロインたちを守ろうとする姿勢には好感が持てる。ただ、少し良い子が過ぎるところはあった。

主人公のビジュアルはしっかり用意されており、”場合によって”はボイスも再生される

 これは筆者自身が歳をとったせいもあるだろう。当時「Kanon」や「AIR」をプレイしていた若い頃の感覚であれば、もっとストレートに感情移入できたかもしれない。ヒーロー感の強い主人公だからこそ、一歩引いた目で見てしまう瞬間がある。歳は取りたくないものだ。とはいえ、彼が真澄町の人々と向き合い、ヒロインたちの抱える困難に一緒に立ち向かっていく過程そのものは間違いなく熱く、物語の推進力として申し分ない。主人公の立ち回りにどこまで自分を重ねられるかは、プレーヤーの年齢や経験によって差が出る部分だと思う。

風の先にある景色を見るために

 5人のメインヒロインルートを踏破した時点での結論を述べる。

 「anemoi」は、Keyという看板に恥じない力作だ。穏やかなスローライフの入口から始まり、それぞれのヒロインとの出会いと別れの物語を経て、世界の真相へと向かっていく構成は、王道でありながら飽きさせない。5人5様の物語は"おもちゃ箱"のように色彩豊かで、真澄町という架空の町に確かな"生活感"と奥行きを与えている。そして、変人揃いだけど憎めない町の住人たちが大好きになっていく、この感覚こそがKeyの真骨頂だろう。ビジュアル、サウンド、演出のいずれもフルプライス作品にふさわしい質が保たれており、選択肢によるシナリオ変化と183の称号は、繰り返し遊びたくなる仕掛けとして見事に機能している。

 一方で、5ルート攻略の段階では物語の大きな謎がまだ回収されておらず、ここからが真骨頂であろうことは疑いようがない。5つの物語を通じてキャラクターへの愛と理解が十分に深まった今、その先に用意された物語がどんな結末を見せてくれるのか。筆者自身、この原稿を書いている今も早く続きが読みたくて仕方がない。

スピカルート攻略後のタイトル画面。……ふーん、なるほどね

 プレイ時間は、5ルート攻略で約20時間。往年のKeyファンとしては「このままでは終わらないでしょう」という感が働くし、おそらくここからが本番だ。「Summer Pockets」の約1.5倍とされるボリュームを考えれば、全シナリオを含めると30時間は超えるだろう。テキストをじっくり味わい、称号をコンプリートしていくようなプレイスタイルなら、さらに伸びる可能性がある。密度の高い物語体験を求めるプレーヤーにとって、申し分のないボリュームだ。

 Keyの約7年半ぶりのフルプライス新作は、「ノベルゲームが好きでよかった」と改めて思わせてくれる一本であることは間違いない。なぜなら、本来スピカルートのみのクリアで記事化する流れだったのだが、手が止められず結局ヒロイン5人分を読み終えてしまったのだ。何を隠そう、この記事は、全ルートをプレイしたいという欲求をグッと抑え込んで書いている。きっと、この先はプレーヤーのハートを鷲掴み、涙腺決壊な展開もあることだろう。正直、期待が止まらない。

 風に吹かれながら、ゆっくりでもいいから前に進み続ける。その先にある景色を、ぜひあなた自身の目で確かめてほしい。

(C) VISUAL ARTS/Key