日本が護衛艦を派遣すると…中国は空母で対抗
高市早苗首相が台湾有事の際の軍事介入を示唆する発言をしてから約半年が過ぎ、中・日間の軍事的緊張が高まっている。台湾海峡をめぐる対立が、競い合うような軍事訓練にまで発展しているためだ。
21日、自由時報など台湾メディアによると、中国の空母「遼寧」が前日、台湾海峡を通過した。台湾国防部はソーシャルメディアを通じて遼寧の写真を公開し、写真には甲板上の艦載機8機とヘリコプター3機が鮮明に写っていた。遼寧の艦番号である「16」の数字もはっきり確認できる。台湾が台湾海峡で中国空母を確認したのは、昨年12月以来、4カ月ぶりとなる。
日本の九州南西部の海域でも中国艦船が確認された。この日、日本の統合幕僚監部によると、防衛省は19日午前11時ごろ、鹿児島県・横当島の南西約60キロ地点で、旅洋III級ミサイル駆逐艦と江凱II級フリゲート艦(護衛艦)を確認した。中国海軍の軍艦2隻は東へ航行した後、奄美大島と横当島の間を通過し、太平洋へ向かった。
読売新聞は、今回の中国軍艦の動きについて、17日に行われた海上自衛隊護衛艦「いかづち」による台湾海峡通過への対抗措置である可能性があると伝えた。高市政権発足後初めて海上自衛隊の護衛艦が台湾海峡を通過したことを受け、中国が対抗措置として訓練に乗り出したとの見方だ。実際、中国国防部などは露骨な不快感を示した。「意図的な挑発」であり、「中国国民の怒りを呼び起こした」とした。この日が、日清戦争で敗れた清が台湾を日本に割譲した下関条約締結131周年に当たっていたことも、火に油を注いだ。
日本は中国の反発にもかかわらず、米国・フィリピンを中心に20日から来月8日まで約3週間にわたり、南シナ海の領有権紛争地域および台湾海峡に面する地域で実施される年次合同演習「バリカタン」に参加している。「いかづち」の台湾海峡通過も、この訓練に参加するためのものだった。日本はこの訓練に初めて1400人規模の兵力を派遣した。2012年から訓練参観国として、応急救助などの非戦闘要員を派遣する形で参加してきたのとは対照的だ。日本が今回、過去最大規模の戦闘兵力を訓練に投入し、護衛艦や輸送艦など艦艇3隻、航空自衛隊の輸送機を派遣した背景には、中国との対立がある。日本がフィリピンと2024年に国際軍事協定(円滑化協定)を締結したことも影響した。
カナダやフランスなども今回の訓練に参加し、計1万7000人に達する兵員が南シナ海に面するフィリピン北部ルソン島一帯などで実弾訓練に参加する。日本は今回の訓練期間中、ルソン島北部で88式地対艦誘導弾を使用した上陸阻止訓練を実施する予定だ。ロイター通信は、上陸阻止のための実弾訓練が行われる場所も、中国が実効支配しているスカボロー礁(中国名・黄岩島、フィリピン名・パナタグ礁)から約230キロ離れた地点だと伝えた。米国側は「特定の国家を標的にしたものではない」と説明したが、郭嘉昆・中国外交部報道官は20日、「安全保障分野で一方的に結束することは、結局災いを招き、自らを害することになる」と批判した。
一方、日本政府はこの日、閣議と国家安全保障会議(NSC)を開き、武器など防衛装備品の輸出に関する規定を盛り込んだ防衛装備移転三原則と運用指針を改定し、殺傷能力を持つ武器輸出への道を開いた。
