「半月ほどの明るさ」放った昨年末の大火球、流星塵も発見…南会津に隕石落下か
福島県田村市の「星の村天文台」が昨年12月に大火球を観測し、隕石(いんせき)が南会津町に落下した可能性が極めて高いとして情報提供を呼びかけている。
半月ほどの明るさを放った火球は、天文台の屋上に設置されたカメラに映っていた。名誉台長の大野裕明さん(77)によると、昨年12月26日午後11時8分に4秒間確認できた。地上から20キロ前後の比較的低い高度で消えたことなどから、隕石が地上に落ちたと考えられるという。
大野さんらは天文台や神奈川県平塚市に設置されたカメラの分析から、ゴルフボールほどの大きさで南会津町に落ちたと推定した。
今年1月10日には町役場で大火球に関する説明会を開き、町民から「(隕石が大気を通過する)ドーンという音を聞いた」といった証言が寄せられた。その後、大野さんや地元の「南会津ほしぞらの会」のメンバーらは町内のスキー場などで採取した雪から、燃えかすである流星塵(じん)を発見した。同会を中心とする実行委員会が隕石を捜索している。
半世紀にわたり全国の隕石を追ってきた大野さんによると、県内で隕石が見つかれば初の事例となる。大野さんは「天文台では年10回ほど火球を観測しているが、ここまで明るいのはめったにない。隕石が見つかれば宇宙の生い立ちを分析することに役立つ」と話す。
天文台では、隕石とみられる石を見つけても素手で触れずに写真を撮影し、連絡してほしいとしている。問い合わせは星の村天文台(0247・78・3638)へ。
