採用枠1人に20人が殺到! パチンコ景品交換所のバイト、なぜか“離職率”が低いワケ「仕事中にゲームで遊んでも問題なし!」

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景品交換所。それはパチンコホールの近くに存在する、景品買取専門ショップである。

パチンコホールで遊技して景品を取得したお客が、近隣の景品交換所に持ち込む。するとその景品を交換所のスタッフが現金で買い取ってくれる。

これが景品交換所の仕事の全貌。以上、説明終わりって感じだ。僕は今年の1月末から家から徒歩40分ぐらいのパチンコホールそばの交換所に詰めている。大体月の半分はシフトに入っている。1日行って、1日休む。そんな感じ。これなら体の負担なんかないし、一応原稿をやる時間も確保できる。

この景品交換所というのは、地域によってはアクリル板で仕切っていて、中のスタッフが丸見えという店が多い。関東圏だとTUCが多いけど、まさにあんな感じで中にいるおばちゃん店員が外からも確認できることがほとんど。

ただ、田舎は今も大半は、中のスタッフが見えないというか、小さなカウンターから景品とお金のやり取りをするケースばっかりではないだろうか。僕がいる田舎の交換所も、そういうタイプである。

ちょっと今日は、中で誰が何をしているか傍目には分かりにくい、景品交換所の話をしていきたい。(文:松本ミゾレ)

基本的に誤差が発生しなければ何をしてもOK。超快適です!

景品交換所の仕事というのは、一般的にそこまで多く求人が出るものではないようだ。僕もたまたまタウンワークで見つけたから応募したんだけど、面接では久々の求人募集だと先方が話していた。つまり離職率が低いということになるのかな。

離職率が低い理由はおそらく、職場環境が快適、という点だろう。給与はぶっちゃけ、その地域の最低自給に毛が生えたようなもので、辛うじて4桁行ってますよという程度。ただ勤める人の大半は扶養に入っている主婦だとか、定年を迎えても手に仕事を欲している人たちだとか、子育てで金が要るシンママとかじゃないかな。

僕みたいな「物書きの仕事が入らなくて、いい加減暇で〜」って理由で応募する奴は多分少ない。面接で聞いたところ、短時間の募集だったが20人近い応募があったようだ。採用枠は1人。何か知らんけど受かったが、多分元々時間になんぼでも融通が利く仕事をしていたのが大きかったのかな。

業務内容は前述のとおり。重要なのはお金のやり取りのミスを起こさないこと。今は自動で計数する機械があるので基本的にミスは起きないが、ヒューマンエラーはちょくちょく起きる。お客にお金を多く渡したり、少なく渡したら誤差が生じる。誤差は許されない。そんな感じ。

もし誤差が生じて、しかもマイナスを打った場合、その時シフトに入っていた者が何千円だろうが何万円だろうが、補填しなければならない。こういう鉄の掟がある。

だから誤差など発生しないように、機械の払い出しを信用し過ぎず、人間の目で確認するダブルチェックが大事だ。ところがこの機械はしょっちゅうエラーを起こす。

その間にお客が大勢並ぶと、仕方がないので自分で計算して現金を支度金の中から渡す形になる。こういうときにミスが起きやすい。でも滅多に起きることじゃない。大抵の機械のエラーはえらくアナログな理由で生じてるから、対処も簡単。

あとはシフトに入っている時間、誤差が生じないように注意して景品を現金で買い取るだけ。ホント、それだけだ。

たとえば早番なんか交換所を10時に開けても、ホールの客はまだまだ遊んでいる最中。なので10時台は超暇。なんなら誰も来ないことがある。こないだも開店から80分経ってようやく1人目の客が来た。

通常、11時台後半からちょくちょく客が来て、お昼どきになると一時的に忙しくなって、次のピークタイムは16時ぐらいかなぁ。まあ、なんか特別な日だともっと忙しいけれど、基本的には暇をしている。早番の場合は17時で終わりだ。

で、この暇な時間をどう潰すかってのが、この仕事を退屈せずにこなすポイントになる。

ゲームで遊んでも、映画観ても、おやつ食べても問題なし。誤差さえ出さなければ!

景品交換所というのは、物凄く簡単に説明すると、たまに来るお客から景品を買い取るだけの業務。まあ実際には引継ぎの業務があったり、業者さん立ち合いでお金と景品を数えたり、閉店後は資金を数えて最終的な報告を本社に投げたりするんだけど、それもそんなに難しくない。

交換所の中では、スタッフはちゃんと業務さえやっていれば、後は何をしていても自由だ。たとえば早番の場合、朝は始業30分前に入って掃除機をかけて、支度金を計数して前日からの誤差がないのを確認。

それからお金。紙幣・硬貨を自動で出してくれる払い出し機にセットしたり、景品の数もしっかりと前日の引継ぎ表を見て誤差がないことをこちらも確認。その辺りでテレビをつけてラヴィットとかギャバンとか観ながらぼんやり過ごし、朝飯がまだなら近所のスーパーで買ってきたパンを食う。

そうこうしてるうちに開店時間の10時になるので、窓口を開ける。

あとはもう、好きなように過ごす。テレビと監視カメラを交互に眺めたり、音楽を聴いたり、持ち込んだPSPでペルソナ2やったり。食事も好きな時間に摂ればいいし、おやつの持ち込みも可能。

暇なので筋トレグッズも持ち込んで、だらだらトレーニングごっこをしたりもできる。それからこれが重要なポイントだが、交換所というのは冷暖房完備で、夏も涼しく、冬も暖かい。その上ウチはヒーターもあるから足が冷えることもない。

ガチで暇な時は交換所を数分抜けて、ちょっと外の空気を吸ったり、店内の様子を眺めたりもできる。こういうときに限って天井間近の台が落ちてるんだよな、勿体ない。

景品を持ち込む客に話しかけられれば軽い雑談はするし(窓口越しなので相手には俺の顔は見えないが)、業務中のホール店員さんに挨拶したり、そのホールが雇ってる清掃のバイトさんに話しかけたりもできる。

Wi−Fiもあるし、原稿だってノートPCを持ち込んで仕事中に書くとかいう意味の分からないことも出来る。ガンプラも作ろうと思えば作れるんだろうな、流石に塗装までは無理だけど。

何より最高なのが、ワンオペという点。ウチでは今年の1月から、交換所には1人しか入れない形になったそうだ。僕が入った時には既にその体制だったのだが、これが慣れれば何とものんびりできる。

ワンオペ中に機材トラブルで詰んだら目も当てられないが、そういうことは多分そんなに多く起きることもないと油断している。今のところは、好きなように過ごせる、適度に暇な職場という認識だ。そりゃ離職率も低いわ……という感想。

あと、僕以外のスタッフさんもみんな親切で、よく煎餅とかピスタチオとかくれる。食費が浮くのも大きなメリットだ。景品交換所って基本的にワンオペだから、スタッフ同士が険悪になりようがないのかもしれない。このため人間関係は良好だ。

遅番の場合は早番より基本的に客も多くて忙しいが、だからと言ってワンオペが崩壊するほどではない。むしろいい具合に退屈せずに済むから、気付くと報道ステーションが始まってて「あ、もうすぐ帰れるじゃん」と嬉しくなる。

帰りにセコム掛け忘れないように注意しなきゃダメなのと、23時過ぎに作業が終わるから終業後はもう家に帰って飲んで寝るだけなのがネックだが、まあ時給も100円高いからこれはこれで。

さて、さっきあまり景品交換所の求人は出てないという話をしたが、試しにタウンワークで、東京エリアの景品交換所の求人を検索してみた。するとどうでしょう、池袋、町田といった具合に、一応少ないながらも募集を掛けているのが分かった。

しかし千葉エリアで検索したらこの日はヒットせず。都会であってもそうそう見かける求人ではないようだ。まあ、ラクだからね。

交換所によってはワンオペではなく複数人で、というケースもあるんだけども、基本的に大型店付近を除いては都内はワンオペじゃないかなぁ。座り仕事なんでめっちゃラクだし、僕のように本業がちょっと暇で退屈してる人。ちょっとマメに求人探して応募してみては? たまにめっちゃ腹立つ無礼な客来るけど。

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