NY株式1日(NY時間16:20)(日本時間05:20)
ダウ平均   43588.58(-542.40 -1.23%)
S&P500    6238.01(-101.38 -1.60%)
ナスダック   20650.13(-472.32 -2.24%)
CME日経平均先物 40015(大証終比:-845 -2.11%)

 きょうのNY株式市場、ダウ平均は大幅に5日続落。取引開始前に7月の米雇用統計が発表され、非農業部門雇用者数(NFP)が予想を下回った。失業率も4.2%に上昇。特に、NFPの前回分が当初の14.7万人増から1.4万人増に下方修正され、市場にショックを与えた。2020、21年にも13.3万人を超える下方修正はあったものの、90%も引き下げられたことはなかった。結果、過去3カ月の平均雇用増加数は僅か3万5000人と、パンデミック以降で最も低調な水準となっている。

 これを受けて今週のFOMCで後退していた早期利下げ期待が復活し、短期金融市場では10月利下げを再び完全に織り込み、年内2回の利下げ期待も完全に復活している。もちろん、トランプ大統領からのパウエル議長への批判も早速出ていたほか、大統領は労働統計局長を解任することを明らかにした。

 本日の米雇用統計は、市場の金利見通しに疑問を投げ掛けただけではなく、底堅い米経済という重要な前提を揺るがすとの指摘も出ている。一気にリスク回避の雰囲気も広がる中、恐怖指数と知られるVIX指数は基準の20を上回った。

 一方、大規模なトランプ関税による成長見通しへの懸念も再び台頭している。トランプ大統領は10%の基礎的関税や、米国と貿易黒字を持つ国への15%以上の関税を含む新たな措置を発表。国際貿易の再構築を進める中で、成長とインフレへの影響が、AI主導の強気相場を打ち消し始めている。エコノミストの推計によると、施行されれば平均関税率は15.2%に上昇。これは昨年の2.3%から大幅上昇したことになる。

 アマゾン<AMZN>が決算を受けて売りが強まっていることもIT・ハイテク株中心に本日の市場を圧迫。クラウドのアマゾン・ウェブ・サービシズ(AWS)の売上高が予想を若干上回る程度に留まったことや、第3四半期の営業利益の見通しが予想を下回ったことが嫌気されている模様。AI競争での投資負担が大き過ぎるのではとの懸念から投資家心理が冷やされている。

 アップル<AAPL>も決算を発表していたが、アイフォーンが予想を上回る売上高を示したほか、サービス部門の売上高も予想を上回った。苦戦が続いていた中国でも予想を上回る売上高を示した。良好な決算ではあったが、市場全体の波に押されて株価は下げに転じている。

 ソーシャルメディアのレディット<RDDT>が決算を受け大幅高。広告収入が予想以上に伸び、過去最高の四半期利益を計上した。また、第3四半期のガイダンスも公表し、予想を上回る売上高見通しを示した。

 仮想通貨交換業者のコインベース・グローバル<COIN>が決算を受け大幅安。1株利益が予想を下回ったほか、売上高も予想を下回った。取引、サブスク&サービスとも予想を下回っている。第3四半期のガイダンスでもサブスク&サービス部門の売上高は予想を下回る見通しを示した。

 米政府系住宅金融のファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)<FNMA>とフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)<FMCC>が上昇。トランプ大統領が株式公開の可能性などを巡り、米大手銀の経営トップと個別に面談していると伝わった。

 ワクチンのモデルナ<MRNA>が決算を受け下落。通期の売上高見通しを下方修正した。英国との契約売上の納品が26年第1四半期にずれ込んだことが主因と説明している。