ブラジルのサン・ジョアン・デル・レイ連邦大学の熱流体力学教授であるクラウディオ・ペレグリーニ氏が、ビールをできるだけ長く冷たく保つためのビールグラスの最適な形状を計算して論文にまとめました。

[2410.12043] Optimizing Beer Glass Shapes to Minimize Heat Transfer -- New Results

https://arxiv.org/abs/2410.12043

Professor calculates optimal glass shape for preserving chill in beer glasses

https://phys.org/news/2024-10-professor-optimal-glass-chill-beer.html



ビールの愛好家はビールを冷やして飲むことを好み、さらに透明なグラスを使用する事も好みます。そのため、ビールグラスのメーカーはできるだけ長く冷たさを保てるよう、さまざまなデザインを研究・開発してきました。

今回の研究では、ペレグリーニ氏は多数のデザインを物理法則に基づいてテスト。グラスを持つ手の温度や使用するグラスの素材といった外的要因ではなく、形状のみに基づいて熱伝達率を計算しました。

さらに、底部は断熱されており、熱の損失は上部と側面からのみ発生すると想定。全てのテストにおいて、ビールの開始温度は一定であり、グラスの熱抵抗は無視できる程度であると仮定しました。こうすることで、熱伝達率の変化は形状のみによって定まるようになるとのこと。



ペレグリーニ氏が計算を進めると、最もビールの冷たさを保てる形状は底が小さく上部になるにつれて幅が広くなるグラスであることが判明しました。下図のRbaseは底面の半径で、底面積が大きくなるにつれて最適な上部の形も変化します。



ビールを冷たいまま味わうという観点では、一口か二口で飲み干せる小さいグラスを使用するのが最高の結果とのこと。とはいえペレグリーニ氏は「そのような醜い飲み方ではビールを飲む意味が全くない」と述べています。