台湾の水産物輸出登録許可されず 農業委員会、WTOへの中国提訴も辞さない姿勢
中国は台湾からの農水産物の輸入を巡り、昨年3月以降、パイナップルやバンレイシ、レンブの輸入を相次いで停止。今年に入ってからはハタやタチウオ、アジの輸入を停止している。
台湾で対中政策を担当する大陸委員会によると、台湾企業は178件の書類を追加で提出したが、中国側からは現時点で審査結果についていかなる決定や声明も出されていない。農業委員会によれば、登録が認められたのは1社のみで、その他の100社余りは許可が下りていないという。
中国による企業登録の未許可で主に影響を受けているのはイカやサンマ、ミナミコノシロ、カツオ。陳氏によれば、最も大きな影響が出ているのはイカで、損害は30数億台湾元に上る。同委員会の貿易統計によれば、昨年の中国向けのイカの輸出額は約36億8600万元(約164億4000万円)だった。昨年の水産物の中国向け輸出総額は約83億元(約370億円)で、今年禁輸されたハタは約15億3000万元(約68億円)を占める。
陳氏は問題解決に向け、まずは食薬署に対して中国側への問い合わせを求めると説明。同時にイカやサンマについては輸出を、ミナミコノシロについては内需拡大をそれぞれ強化していく方針を示した。
(楊淑閔/編集:名切千絵)
