2022年11月18日に発売された「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット(ポケモンSV)」はシリーズ初のオープンワールドRPGで、広大なパルデア地方のフィールドをマップの切り替えなしで冒険可能で、いつもルートが決められていた各地方のジム攻略も自分の好きな順番で攻略することもできるのがポイント。しかし、発売後に「画面がカクカクする」「おかしなグラフィック表示がみられる」という報告がネットでされていました。そんなポケモンSVのアップデートであるVer.1.1.0が配信され、公式サイトでは謝罪文が提示されています。

ポケモン スカーレット・バイオレット』更新データ(Ver.1.1.0)配信のお知らせ|ポケットモンスターオフィシャルサイト

https://www.pokemon.co.jp/info/2022/12/221201_gm01.html

Nintendo Support: How to Update Pokémon Scarlet and Pokémon Violet

https://en-americas-support.nintendo.com/app/answers/detail/a_id/60277/p/989#v110

ポケモンSVは、グラフィック周りで不具合が多く報告されています。例えば、以下のムービーはバトル中に空や地面の描写にチラつきがみられ、相手ポケモンが消えてしまうというバグ。



なぜか開きっぱなしでポケモンを捕獲してしまうボール



不思議な姿勢のまま街中をスライドするように走るミライドン



砂浜で異常な回転を見せるホゲータ



また、オンライン対戦で命中率判定に使われる乱数のシード値がすべて同じであるという疑惑も浮上しており、結果としてランダムになっていないのではという指摘もあります。



こうした声を受けて、ポケモンSVのVer.1.1.0が2022年12月1日にリリースされました。このVer.1.1.0の更新内容は、「『ランクバトル シーズン1』の開始にともない、『バトルスタジアム』から『ランクバトル』をお楽しみいただけるようにしました」「シナリオ『チャンピオンロード』の四天王、トップチャンピオンとのバトルにおいて、BGMが正しく再生されないことがある不具合を修正しました」「その他、いくつかの問題を修正しました」という内容となっています。

さらにリリースページでは、「現在、判明しておりますゲーム進行に影響をおよぼす不具合につきましては、引き続き調査し、対応を協議しております。ご不便とご迷惑をおかけし、申し訳ございません。また、その他さまざまなご指摘やご意見をいただいていることにつきましても、関係各所にて認識を共有しております。いただいたご意見を真摯に受け止め、これからも改善を続けてまいります。」という謝罪文が提示されています。

IT関連ニュースサイトのArsTechnicaは「わずか3日間で1000万本の売上げを達成するなど、ポケモンSVがこれまでに任天堂がリリースした中で最も売れ行きのいいタイトルであるにしても、ゲームのパフォーマンスを大幅に改善するために必要な時間とお金は正当化されるものであることが求められます」と述べ、ダウンロードコンテンツやポケモンホームとの互換性の追加を期待しています。