「就活をしているときは『オンラインってめっちゃ楽でいいな』と思って、オンラインで選考する会社しか受けていなかった。でも、会社の雰囲気も行っていないから分からないし……あまり良くなかった」(辞めたちゃん)

【映像】新卒が初めて勤務した会社を辞める理由 4割が「人間関係」(21分ごろ〜)

 去年、新型コロナの感染拡大によって多くの就活生は“オンライン就活”を余儀なくされた。「辞めたちゃん」も面接は全てオンラインで、会社に行くこともなく、就職先を決定した。そして入社後に職場の環境を知り、わずか5日で会社を辞めた。

 ニュース番組『ABEMA Prime』の取材班が「後悔はあるか?」と聞くと「全然ない。5日で新入社員に見限られる会社に『ドンマイ!』って感じ」と明るく答える。退職の連絡は、LINEで上司と人事に連絡したという。

 一体何が辞める決定打になったのだろうか。辞めたちゃんによると、決定打は特になく「全体的にやばそう」「想像以上のブラックな感じ」を察知したという。

「制服着用が義務付けられているのに更衣室がない、事前研修も何もなく入社した当日に入社式もなく2時間後にはお客様対応の仕事をさせられた。休日や給料日も何も説明がなく、休憩時間に先輩に聞いて初めて知った。雰囲気も、私が入社して2日目ぐらいのときに上司が私たち新入社員や他の社員がいる前で、他の先輩社員を怒鳴りつけるようなことがあった」

 辞めたちゃんの話にネット掲示板『2ちゃんねる』創設者のひろゆき氏は「僕は正解だと思う」と評価する。

「問題ない。ダメな会社はさっさと辞めた方がいい。短い方が得だ。5日で辞めたのは、判断が早くて優秀だと思う。やばい要素を早めに感じ取って、早めに逃げた方がいい。事前研修なしでいきなりお客さん対応している時点で会社としてやばい」

 退職後、辞めたちゃんは学生時代のアルバイト先ですぐに社員として採用された。いざとなったら以前のアルバイト先で働こうと思っていたのだろうか。

「アルバイト先の“保険”があったのも、辞める理由で大きかった。それがなかったら、もっと(5日で辞めた会社で)働こうと思ったかもしれない」
 

■介護福祉系の会社に就職も…1カ月後に退職「週5働くのはクソ」「1日は8時間労働きつい」


 退職を繰り返すうちに、中には転職グセがついてしまう人もいる。21歳のせわしさん(仮名)は「週5働くのはクソ」「1日8時間労働も俺にとってはきつい」と話す。

「一回『辞めてぇな』と思ったら、どんどんその『辞めてぇな』が増えていく。普通の履歴書の職歴欄に全部書こうとすると入らない。例えば、2020年6月入社〜2020年7月退社とかがいっぱいあるから、ばかばかしくなってくる」

 現在、せわしさんの収入はアルバイトで月に10万円ほど。それでも、しばらくは正社員として働く気はないそうだ。

 2年前、新卒で介護福祉系の会社に就職したせわしさん。しかし、1カ月後にギャップを感じて1カ月で退職。その後は2年間で10社もの会社を渡り歩いた。

「地元の近くでアルバイトをダラダラとやった。住み込みで働くリゾートバイトも。転職エージェントを使って実際に正社員もやった」

 若い世代の働き方に詳しい青山学院大学経営学部教授の山本寛氏は「(若者世代は)自分にとって良くない環境だったり、やりがいがなかったりすると(会社に)こだわらず、すぐ転職する」と説明する。

 せわしさんは、求人を見ても「どうせまた辞めてしまうのではないか」「どんな仕事をすればいいのか分からない」と思ってしまうという。せわしさんの悩みを聞いたひろゆき氏は「せわしさんはいろいろな仕事をやってきた。話していると、人当たりもいいし、ちゃんと働こうと思えば働ける。そんなに困らない気がする」とコメント。

「せわしさんが辞めたいと思ったときに辞めちゃっていいのではないか。いろいろな会社を見て、いろいろな経験をした方が、それをYouTuberになってしゃべったらどうか。ある企業の内幕を書くために就職して、辞めて本を書いて売れた人がいる。面白そうな会社に辞める気満々で入って、それをライターとして書いて文章にして出すのも仕事としてあると思う」

 また、周りの目や噂について、ひろゆき氏は「自分が楽しかったら周りの人からどう思われていようと、どうでもよくなる」とアドバイス。

「自分の生活が楽しくないときに、楽しくなくないことを頑張っていると、周りに『褒めて欲しい』となって依存してしまう。でも、自分の『楽しい』を先に作っておくと、周りにどう思われても気にならない状況になる。楽しい生活をするのを先に確立してしまった方がいい」(ABEMA/『ABEMA Prime』より)