「埼玉県には全国でも非常に珍しい『行先3方向が全て駅』の案内標識があります」

2020年9月5日、Jタウンネットの読者から、こんな一通のメールが届いた。投稿者はJタウンネットが同日公開した記事「仙台から小田原は遠すぎない...? 関東人には違和感しかない案内標識が発見される」を見て、情報を提供してくれたという。

埼玉に存在する、3方向の行き先がすべて駅になっている標識――それがこちらだ。


全方向「川越」の駅(画像は投稿者提供)

直進すると「本川越駅」(西武鉄道)、左に行くと「川越市駅」(東武鉄道)、右に行くと「川越駅 東口」(JR・東武鉄道)。たしかに3方向全部、川越市内の「駅」に向かっている。駅名が似通っていることもあり、初めてこの標識を見た人は戸惑ってしまうかもしれない。

自分がどの駅から、どこへ向かいたいのか。しっかり理解している必要がある。

各駅までは500メートル圏内

Jタウンネットがメールを通じて投稿者に話を聞いたところ、投稿者は川越市周辺に在住。この標識のある道はよく通っているとのことだった。これまでに30都道府県以上の場所をドライブしているが、このような標識には出会ったことがないことから、投稿では「全国でも非常に珍しい」と表現したという。


標識(C)Google


3駅とも近い(C)Google

Googleマップで確認すると、標識は西武新宿線沿いに位置し、3駅まではそれぞれ500メートル圏内。複数の駅が狭い地域に集中しており、標識を設置したくなる気持ちも分からなくはない。

このように複数駅が集中することは都心では珍しくない。しかし、全方向が「駅」になっている標識はなかなかお目にかかれないのではないだろうか。